幽霊族と限界社畜 (ページ21)

今日:102 hit、昨日:199 hit、合計:38,263 hit

寝場所ページ21

もうすっかり夜となった。会社へ行くつもりだったのに完全に無欠席をしてしまったという訳だ。明日が怖いものである。

貴方『もう寝ようか』

麗華「さんせーい！」

貴方『あっ麗華が来たから布団一枚もないや』

ゲゲ「え？」

静奈の家には彼女が使うベッドがひとつと麗華がたまにこうやって泊まりに来るため布団を一式あるだけだった。その布団をゲゲ郎が昨日まで使っていたのだ。

貴方『麗華一緒にベッドで寝る？』

麗華「いいよー！」

ゲゲ「待て待て！わしはまさか水木と寝ろというのか！？」

水木「男二人で…うっ」

遥信「ははっ気持ちわりぃ」

静奈は彼女と一緒に寝ることもあるため抵抗は無い。しかし彼らにとって男同士で一緒の布団で寝るのは嫌なのだろう。

貴方『2人で寝てろよ。後で写真撮って腐女子たちに売っといてやるから』

麗華「1枚頂戴」

ゲゲ/水木「「やめてくれ！！」」

とんでもないことを言い始める静奈。二人は男同士で寝たくないようで静奈に懇願する。

麗華「なら私、水木さんと寝るからゲゲ郎さんは静奈に入れて貰いなよ」

貴方『はぁ？恋人でもないのに私が許すわけないでしょ』

麗華「私たちは付き合ってるからいいんでーす」

水木「お、おい麗華。それは秘密の約束…」

貴方『ええええ！？』

ゲゲ「やるのう」

彼女たちはなんと付き合っていたのだ。彼女いわく一緒に過ごしていたら惹かれあって付き合いだしたそうだ。

貴方『なら二人は一緒に寝なよ』

遥信「ゲゲ郎はどうするんだ？」

貴方『床で寝てろ』

ゲゲ「酷い！わしは一人で床で寝ろと言うのか！？」

貴方『そう言ってるんだけど？さっきのこと私まだ怒ってるんだから』

まだあの時の酒がかかった件を怒っているようでなかなか一緒に寝させてはくれないようだ。するとゲゲ郎は静奈の足に縋り付いた

ゲゲ「頼む〜わし寒いのは嫌じゃ〜！」

貴方『ちょ、ちょっと！』

遥信「プライドねぇのかお前」

何度か粘ったが許しは出なかった。ゲゲ郎はめそめそと泣きながら床に寝転んだ

ゲゲ「冷たい娘じゃ…」

レオ「ワン！」

ゲゲ「おぬしは優しいの」泣

遥信「どんまいゲゲ郎」