幽霊族と限界社畜 (ページ11)

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いつもの平日ページ11

朝になり今日は平日のため会社に行く準備をする。外はまだ若干薄暗い。ゲゲ郎はたくさん泣いたためまだすやすやと眠っている。

貴方『行ってきます』ﾎﾞｿｯ

彼に朝食とお昼のお金に手紙を置いて会社へと向かう。満員電車の中でゲゲゲの鬼太郎について調べる。

貴方『ゲゲゲの鬼太郎とはゲゲ郎…目玉おやじ？と岩子さんの間に生まれた幽霊族の子ども…』

そうしている間に会社に着き仕事を始める。相変わらず今日中に終わらない量だが文句を言わず進める。

上司「月永これも追加だ」

貴方『はい』

同僚「月永こっちも頼む」

貴方『ええ！？』

お昼になったら彼のことについて調べ、残業をしてから家へ帰宅する。そんな毎日を続けていた。

貴方『なんか目が霞む…』

上司「月永！このミスなんだ！」

貴方『え？いやこれは私の仕事じゃ…』

上司「つべこべ言わずやれ！！これもこれも直しておけ！」

貴方『はい』

しかし最近家に帰れていない。ゲゲ郎とレオは大丈夫だろうか。お金はあるから大丈夫だと思うが心配だ。

貴方『今日も帰れそうにないかな…』

先輩「お？月永お疲れ」

貴方『せ、先輩お疲れ様です』

この先輩はとにかく苦手なのである。それはもちろんセクハラが物凄いのだ。今もこうやって隣に近寄ってきて肩に腕を回す。

先輩「お前今日も怒られてたなぁ」

貴方『あれは私のミスじゃないです』

先輩「相手してくれたら手伝ってやるけど？」

貴方『結構です』

先輩「釣れねぇなぁ」

さらに顔を近づけてくる先輩。本当に気持ち悪くて嫌になる。これ以上一緒にいたくなくて自分の机に戻る。

貴方『んー…やっと帰れる〜』

すると後ろからパワハラ上司とセクハラ先輩が声をかけてきた。今から飲みに行くようで誘われたが断った。しかし

上司「上司の酒が飲めないってのか？あ？」

先輩「そうだぜ静奈。厚意は受け取らねぇと」

貴方『どこが厚意だよ』

上司「なんか言ったか？」

貴方『いえ』

無理やり連れてこられてなにが悲しくて嫌いなふたりとお酒を飲まなければならないのだろうか。

貴方『やられた…』ﾎﾞｿｯ

先輩「おい大丈夫かぁ？フラフラだぞ？」

上司「お前が送ってやれ」

先輩「うーす」

無理やりたくさんのお酒を飲まされた上に絶対これはなにか盛られた。頭がぼーっとして意識が朦朧としている。

先輩「ほら静奈行くぞ〜」

？「静奈に触るな」

抵抗する術もなく連れて行かれると思っていたら後ろから誰かに引っ張られた