幽霊族と限界社畜 (ページ2)

今日:20 hit、昨日:150 hit、合計:38,331 hit

いつもの日常ページ2

貴方『んー！やっと終わったぁ！』

現在の時刻、深夜2時を回っていた。今日も上司から定時ギリギリに渡された仕事のせいでサービス残業をさせられたのだ。

上司「やっと終わったのか。相変わらずお前はとろいな」

貴方『あはは…すみません』

上司「出来の悪い部下を持つと苦労するな」

貴方『あはは…こっちもだよ』ﾎﾞｿｯ

このブラック企業に務めて3年がたった。初めの方は先輩も上司も優しくやって行けると思ったが数カ月して態度が豹変しここがブラック企業だということを思い知らされた。

貴方『やっと帰宅出来る…あっお酒買おっかな』

「いらっしゃいませー」

貴方『とにかく帰ったらヤケ酒だな』

いつものお酒を何本か入れて適当におつまみをカゴへと入れていく。お会計を済ませ家へと向かう。

貴方『はぁ…寒い…』

外は寒く雪が降る冬へと季節は変わっていた。クリスマスシーズンへとなりイルミネーションが綺麗だ。

「わん！」

貴方『ん？ああ！レオ！』

レオ「わん！わん！」

鳴き声がして前を見るとそこには灰色のハスキーが立っていた。その子は静奈が飼っているペットのレオだった。

貴方『レオったらまた抜け出したの？』

レオ「わぅ？」

貴方『この可愛い顔して誤魔化してもダメ〜』

レオ「わぅ！わん！」

貴方『はいはい。帰ろうね』

レオ「うぅ…わん！」

貴方『え？ちょっとレオ！？』

レオが急に走り出し細い路地裏へと入っていく。そこはゴミが沢山散乱しており壁に落書きが書いてある。

貴方『レオってばどこいくの！？』

レオ「わんわん！わん！」

貴方『もう…なんでここまで来るのさぁ…って…え…？』

レオが連れてきたところにある人影があることに気づいた。恐る恐る近づいてみる。そこには白髪の男の人が倒れていたのだった。