もっと頼ってよ。 (ページ3)

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第二話ページ3

新学期ってこともあるのかすっかり盛り上がっとるとかガラガラと教室の扉が開き、さっきの始業式の先生が入ってくる。

その瞬間、さらにうるさくなる。

そんなに叫んで声枯れん？w

クラスメイトの声帯を気にしながら、先生の名前を必死に思い出そうと頭をフル回転させた。

『...腰先生？』

女友達「...はい？w」

ウチの呟きに、一瞬クラスの空気が凍ったかと思いきや、ドッと笑い出した。

忙しいやっちゃ。

男友達「腰先生って、...なんや...っ、w」

女友達「脇な、脇先生っ...w」

『あーぁ、脇先生』

同じ体の部位やけん、大して変わらんやろ。

なんて思ってると、その脇先生とやらが近寄ってきた。

脇「脇、将人です。よろしくお願いします、Aさん」

そう言って笑いながら右手を差し出してきた。

性格が滲み出とーな。笑顔が優しいわ。

なんて呑気に笑いながら、差し出された右手に自分の右手を重ねた。

男友達「絶対目ぇつけられとーやんw」

『やばぁー、明日には退学やわw』

そういや、生徒指導やったっけ。

なんせ、始業式の話を聞いていなかったもんやから脇先生に対してなんの情報もない。

まぁ、どうせあと一年やしなぁ。

すっかりクラスの輪に馴染み、笑いながら話す脇先生を見ながらそう思った。