4 ページ4
「お疲れー、A。やっぱ、かっこよかったでしょ！」
サイン会が終わった瞬間、サラに抱きつかれる。
「う、うん。」
こうしていれば、仲のいい友達に見えるんだろうか？
本当はそんなんじゃないのに。
「何、話した？」
「名前とか聞かれただけ。後は受け流してた。」
「さすが、クールなA！私はねー、趣味のこととか話したよ。めっちゃ優しかった！」
あの人達のことを話す時のサラはとっても目がキラキラしてる。
やっぱり好きなものがあるっていいことなんだろうか。
「よかったね。」
そう言って笑えば、
「うん、またAも付いてきてね！」
と言われる。
また、来なければいけないのか。
めんどくさ、
いや、ちょっと楽しみかもしれない。
「A？」
「あっ、んー、めんどくさいけど、サラのためなら。」
サラにそんなこと言ったら、きっと怒られちゃうね。
帰ったらあの人達の名前くらいは、調べておこう。
，
，
「おはよう、ユア。」
ユアは私の親友。
長い真っ黒な髪がとっても綺麗な女の子。
「おはよう、Aー。ねぇ、昨日のサイン会どうだった？」
「うーん、かっこよかった？」
「なんで、疑問形(笑)ってそうじゃなくて、サラのこと。」
「あぁ。」
私、ユアには全部話してたな。
「普通だったけど。」
「そっか。でもさ、A。いい加減あの子と縁切った方がいいよ。絶対嫌なことされるって。」
そう言われた。
ユアはいつもわたしの心配をしてくれて、
本当にいい友達を持ったと思う。
「ありがとう、ユア。でも、大丈夫だよ。」
誤魔化すように笑う。
多分、大丈夫。
サラだって、そんな悪い人じゃないと思うし。
「ねぇ、A。逃げてばかりじゃダメだよ。」
逃げる、、、、。
「だから、大丈夫だって！」
思わず声を荒げてしまった。
呆然としてるユアに、
罪悪感で胸がいっぱいになる。
「ごめん。」
と呟き、走り去った。
ユアの言ってることは、図星だよ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 837人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆうき(作者) - 天才だなんて、、、嬉しいです！久しぶりのコメントにテンション上がって更新しちゃいましたー (2018年9月22日 18時) (
レス) id: 6ea6eca9ab (このIDを非表示/違反報告)
バンタン(プロフ) - 天才ですか作者さん。 (2018年9月19日 21時) (レス) id: c2f943b7be (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(作者) - ご指摘ありがとうございます。直しました。 (2018年8月20日 18時) (レス) id: 6ac6b6f90e (このIDを非表示/違反報告)
まりの(プロフ) - 指示するようですみません！12が抜けて13と14になってます！ (2018年8月20日 2時) (レス) id: fb0f39ed4e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(作者) - この作品では初めてのコメント、とても嬉しいです。そんなに褒めていただけるなんて、作者感激です！これからも頑張ります！ (2018年8月16日 0時) (レス) id: 6ac6b6f90e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆうき | 作成日時：2018年8月14日 21時
