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「ありがとうございます。」




ペットボトルを受け取り、少し飲む。




「ジミンさんも、買いに来たんですか?」




沈黙は嫌いだ。


自分から問いかける。




「うーん、違うよ。」


「じゃあ、どうしてここに?」




私は人の気持ちがよくわからない。




「Aちゃんと話したかったから。」




しん、と胸に響く言葉。


今私が最も言って欲しかった言葉。




「なんで私がいいんですか?」




気づいたらそう言っていた。


最低だ、私は。


自己保身のために冷たくしておきながら、


私が苦しい時は頼ろうとするなんて。




「んー、顔、かな?」




少し悩んだジミンは、笑顔でそう答える。


悪気はないんだよね。




「顔、か。」




ポツリと呟く。


私は綺麗な方だと自覚している。


私は事実は事実として見る女だ。


「えー、私ブスだからぁ。」


などということは嫌いだ。


でもさ、




「所詮、外見だけなんですね。」




少し傷つくよ。


私を追いかけて来てくれたジミンに、


何か期待でもしていたのかな?


「性格。」とか言って欲しかったのかな?




「そうだね。」




私は間違えてばかりだ。


どうしていつも、


誰かに優しさを求めるの?




「じゃあ、サラでもいいじゃないですか?可愛いですし。」




もう私に関わらないで欲しい。


そんな思いを込めて、


突き放す。




「僕はAの方が可愛いと思うな。それに、、、
君は僕らにデレデレしないから。」


「そう、ですか。」




求めていた言葉ではなかった。


BTSにデレデレしない女の人はこの世界に何億もいる。




「私じゃなくてもいいですよね?」




嫌われるなと思った。


冷たい言葉だった。


でも、




「Aがいい。顔とかデレデレしないところとかじゃ長くて、わかんないけどAがいい。」




「うまく言えないな。」なんて言いながら、頭をかくジミン。


嬉しいなと思ってしまうのは、


しょうがないことだ。




「嬉しいですよ。」




思わず優しい言葉をかけてしまうのは、


しょうがないことなんだ。

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設定タグ:BTS , army , ジョングク   
作品ジャンル:恋愛
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ゆうき(作者) - 天才だなんて、、、嬉しいです!久しぶりのコメントにテンション上がって更新しちゃいましたー (2018年9月22日 18時) (レス) id: 6ea6eca9ab (このIDを非表示/違反報告)
バンタン(プロフ) - 天才ですか作者さん。 (2018年9月19日 21時) (レス) id: c2f943b7be (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(作者) - ご指摘ありがとうございます。直しました。 (2018年8月20日 18時) (レス) id: 6ac6b6f90e (このIDを非表示/違反報告)
まりの(プロフ) - 指示するようですみません!12が抜けて13と14になってます! (2018年8月20日 2時) (レス) id: fb0f39ed4e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(作者) - この作品では初めてのコメント、とても嬉しいです。そんなに褒めていただけるなんて、作者感激です!これからも頑張ります! (2018年8月16日 0時) (レス) id: 6ac6b6f90e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆうき | 作成日時:2018年8月14日 21時

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