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『とりあえず受け取ってください。私戻らないといけないので』
名前を反復する俺に
彼女はしびれを切らしたのか
ペットボトルを押し付けて
体育館に入ろうとした
手に響く
重みと冷たさと
水滴
そしてさらに強く響く
優しさ
TH「…ありがとう！」
叫んだ
振りむいた彼女が
太陽に照らされ
俺にはやけに輝いて見えた
彼女は驚いたような顔をして
そして
『はい！』
笑った
見てる俺まで嬉しくなるような
ハルシオンのような笑顔で
TH「っ」
君はわからないだろう
俺はその笑顔に見とれていた
あの一瞬で
君は俺の特別になった
君の隣で見る世界は
きっと輝いて見えるのだろうと
俺は思った
，
その日から
俺は会うたびにAに話しかけた
他の奴らは誰もAのことを
気にかけなくて
Aの魅力に気づいているのは
俺だけのようで
それがちょっとした優越感に繋がっていた
Aは初めは驚いていて
でも必死に対応してくれるのが可愛くて
ちょっと大人びたところがあるのも
体を動かすのが好きで
子供みたいにはしゃぐことも
かといえば一日中家にこもって
読書し続けたりしていて
やっぱり優しくて
輝いていて
物語が大好きで
いつもどこか夢見ていて
だからこそ現実との違いに
密かに苦しんでいて
彼女のことを知るたびに
俺はその魅力にとらわれていった
でも、好きなわけじゃなかった
君と一緒にいると
世界が輝いて見えるから
だからなわけで
「恋」というジャンルでは
うまく君を捉えられなかった
TH「ねー、付き合わない？」
『…いいですよ、本気じゃないなら』
君が大切だ
君が好きだ
隣にいたい
だから俺は隣にいよう
君の一番の理解者になろう
君が求めた時
俺は君の救いになろう
たとえそこに
「愛」がなくたって
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sorana(プロフ) - 教えてくださってありがとうございます！直しときました！ (2020年3月12日 18時) (
レス) id: e94d00f782 (このIDを非表示/違反報告)
なーなーRM(プロフ) - 31がふたつありますよー。 (2020年3月11日 11時) (レス) id: 18f355ce64 (このIDを非表示/違反報告)
sorana(プロフ) - コメントありがとうございます！更新頑張ります！！！ (2020年3月11日 11時) (レス) id: e94d00f782 (このIDを非表示/違反報告)
カフェ猫 - 更新してくださってすっごく嬉しいです！！このお話大好きです！続き楽しみにしております♪ (2020年3月11日 7時) (レス) id: baaac411fe (このIDを非表示/違反報告)
Kaede.0807(プロフ) - 更新楽しみに待ってます！ (2019年11月16日 22時) (レス) id: 3d85b18928 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sorana | 作成日時：2019年8月1日 1時
