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あの後は、何事もなく2人と別れて家に着いた。
そして、翌朝。
今日も、屋上のドアを開くとテヒョン君がいた。
昨日のこともあり、少し不思議な気分になるけど、
やっぱり私たちの間には会話がない。
なんていうか、
話したくないというよりは、
お互いにこの雰囲気を壊したくないって感じがする。
静かに流れる時間を感じることができるような、
はじめての感覚。
儚くて、
まるで夢のように。
声を出せば、
すぐに壊れてしまいそうで。
挨拶すらできない。
今日も授業が始まった。
ジョングク君とはいい意味で、昨日と変わらない。
ただ今日のジョングク君は、なぜか、テヒョン君との関係ばかり聞いてくる。
「ただのクラスメイトだよ。」
と言っても、なかなか納得しなくて。
結局、諦めてくれたけど、
私の頭の中には疑問が残った。
彼女には、あまり男子が近づかない。
人気がないというよりは、レベルが高すぎて、という感じだけど。
でも、実行委員の最後の1人。
まさか、テヒョンが手を挙げるとは思わなかった。
テヒョンは、自分で言うのもなんだけど僕と並んで学校の人気者。
なのに、口数が少なく、
男子友達は知る限りゼロ。
いつも、女子に囲まれめんどくさそうにしている。
絶対、実行委員とかやらなさそうなのに、
なんで手を上げたのか？
聞いてみたけど、答えてはくれなかった。
Aと接点でもあるのか？
とも思ったけど、見当たらないし。
スルーしようと思ったんだけど、
テヒョンは思ったよりもいい奴だった。
Aの荷物を持ってあげてたし、
Aが何も言わなくても、アイスをあげていたし。
僕よりも速かった。
いつも、あいつの方が一瞬速かった。
独占欲。
わかっている。
彼女は可愛くて、
性格良くて。
僕だけのものじゃないって。
でも、いつのまにかいつも僕の隣で笑ってくれているような気がして。
テヒョンにドキッとしてる彼女を見たくなくて、
意地悪してみて。
バカみたいだなってわかってる。
それでも、僕は彼女の1番になりたくて。
やっと、好きだと気づいた。
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ゆうき(作者) - ありがとうございますっ！ (2018年8月6日 19時) (
レス) id: 6ac6b6f90e (このIDを非表示/違反報告)
87 - すごく面白いです！今後の展開が楽しみです！更新頑張って下さい！ (2018年8月6日 10時) (レス) id: 13da7cddb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうき | 作成日時：2018年8月2日 22時
