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「ジ、ジミンさん。」
中学校の時、憧れの先輩を校舎裏に呼び出した。
震える声で、告白しようと思ったその時、
「待って！」
そう遮られた。
「え？」
あぁ、断られるんだなって思った。
だから、告白を止めたんだって。
でも、
「やっぱり、僕から告白したいんだ。好きです。付き合ってください。」
そう言われた。
一瞬誰のことかもわからなくなって、
「どういうことですか？」
と聞いた私に、
「僕ずっとAさんのことが好きだったんだ。でも、なかなか告白する勇気がでなくて。」
顔を赤くしながら話すジミンは、
いつもの憧れの先輩ではなくて、
それでもかっこよくて。
「今日呼ばれた時、女の子から告白させてどうすんだって。」
「ジミン先輩、、、、。」
涙が溢れそうになる。
すると、黙っている私に不安を覚えたのか、
「えっ、あっ、もしかして告白じゃなかった？えっ、ごめん、どうしよう。」
なんて、慌て出すから、
面白くなって。
思わず笑っちゃった。
それから、ジミンと付き合って、
呼び方も変えて。
たくさんの季節を一緒に過ごして、
幸せだった。
いつの時も私の隣にはジミンがいて、
支えてくれる。
これからもこんな日々が続くと思っていたのに、、
「お母さんがっ、、、、、。」
ジミンのお母さんが亡くなったんだ。
原因は交通事故。
買い物をした帰りに、喧嘩した2人は離れて歩いていたそうで、
そして、前を歩いていたジミンのお母さんが飲酒運転の車にひかれた。
そう、ジミンの目の前で。
それからジミンはおかしくなった。
束縛が強くなり、
もともとほとんどいなかった友達はいなくなり、
私にはジミンしかいなくなった。
そこまでされても私がジミンから離れていかないのは、
変わってしまったジミンを1人にはできなくて。
今のジミンの中に昔のジミンがいるかもしれないとかすかな希望を抱いて。
そして、、、
辛い時はいつもジミンがそばにいてくれたから。
だから私にはジミンが必要だった。
依存だってわかってる。
自分のためにならないこともわかってる。
それでも、私達は離れられない。
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ゆうき(作者) - ありがとうございますっ！ (2018年8月6日 19時) (
レス) id: 6ac6b6f90e (このIDを非表示/違反報告)
87 - すごく面白いです！今後の展開が楽しみです！更新頑張って下さい！ (2018年8月6日 10時) (レス) id: 13da7cddb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうき | 作成日時：2018年8月2日 22時
