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高校一年生の春。
私の大好きな窓側の一番後ろの席。
隣は校内でとても有名なイケメンの、ジョングク君でした。
隣を見ると、、、、
また寝てる。
隣のジョングク君は、授業中よく寝てる。
こんなんで成績は大丈夫なんだろうか?
他人事なのに、心配してしまう。
先生に怒られると可哀想だし、起こしてあげよう。
メモ用紙を隣の机に放り、
軽く机を揺らした。
「うーん。」
軽い振動で目がさめる。
先生に怒られたかな?
そろそろ怒られる頃だと思ってたけど、
あれ、今の時間って何をやってるっけ?
とりあえず、先生に謝ろうと思って目を開けると、、、、
「先生、いないじゃん。」
僕の前には誰も立っていなくて、
目の前ではふつうに授業が繰り広げられている。
じゃあ、今のは、、、、夢?
もう一度寝ようと思った時、紙が手にあたった。
ノートは開いてないはずだけど。
紙を広げてみると、
「起きてください。今、難しいところですよ。」
と、丁寧な文字で書いてあった。
これって、、、
えっ?
隣の席の、、、
えーっとーー、
あっ!
Aさんの字だ!
おもしろいと思った僕は、ノートをちぎって「起こしてくれてありがとう。でも、話せばいいのに。」
と書いて、隣に渡した。
キャーキャー騒がないといいけど。
そんな不安を抱きながら、彼女を見守る。
彼女は紙をびっくりした様子で見ていたが、
筆箱からメモ用紙を取り出し、
「だって、授業中にしゃべったら怒られますから。気に障ったのならごめんなさい。」
と書いて渡してきた。
真面目すぎる回答に思わず笑ってしまったら、黒板を見ながら頰を膨らます彼女が見えて。
僕に騒がなくて、
真面目で、
おもしろくて、
変わった子で。
興味を持つには十分だった。
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ゆうき(作者) - ありがとうございますっ! (2018年8月6日 19時) (レス) id: 6ac6b6f90e (このIDを非表示/違反報告)
87 - すごく面白いです!今後の展開が楽しみです!更新頑張って下さい! (2018年8月6日 10時) (レス) id: 13da7cddb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆうき | 作成日時:2018年8月2日 22時