新・BTSのマネージャー (ページ45)

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「おはよう、みんな。」

「おはよー、A！」

朝から抱きついてくるジミンと、

それを引き剥がすグク。

グクと付き合ったからといって、特に変わった！ということはないけど。

少し変わった点ならあるかもしれない。

「テヒョンさん、テンション低いですね。何かありましたか？」

笑顔で話しかけてみるけど、

「そんなことないよ。」

って、ただそれだけ。

貼り付けた笑顔が引きつる前に、

テヒョンから離れてため息をつく。

最近、テヒョンはずっとこんな感じ。

メンバーとは楽しそうに話すのに、

私と話すときは以前のテンションはどこへ？って感じで。

どうして気になってしまう。

面と向かってなんで？って聞ければいいんだけど、

それはできないし。

朝から無駄にテンション高かったり、

急に抱きついてきたり、

めんどくさいなーって思ったりしたけど、

いざとなればそれさえ懐かしくて。

私、あのテヒョンが好きだったんだなって気付かされる。

私は何かしたのかな？

自分だけが頑張って話しかけることの苦しさを知って、

ちょっと前のことを思い出した。

あの時は「好きにして」と思ってたけど、

今思えばもっと優しくするべきだったんだ。

私は、バカだ。

色んなことがわからなくて、いつも周りを傷つける。

「A、明日空いてる？」

いつかは、またグクを傷つけてしまうんだろう。

「うん、どっか遊びに行く？」

「僕が誘おうと思ってたんだけどなー。どこ行く？」

傷つけたくない。

こんなに優しい人を、

私は苦しめることになるのかな？

「映画館とか。」

「いいね。」

これが、カップルというものだろうか？

「うーん、どっちにしよう？」

「A、まだ悩んでるの？」

「うん、決まらなくて。」

チュロスとアイス、どっちがいいだろう？

私の中で、映画館といったらスイーツ！

映画館グルメ、最高！

「じゃあ、俺がチュロス頼むから、Aはアイス頼みなよ。」

「えっ、いいの？」

「可愛い彼女のためなら。」

「、、、、、っ。」

は、恥ずかしい。

こんなに甘いグクって、やっぱり慣れない。

「あっ、赤面してる。」

グクは優しくて、

時々甘くて、

最高の彼氏です。