新・BTSのマネージャー (ページ31)

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声が出るようになっていた。

それが、とても嬉しくて、

ありえないくらい嬉しくて。

グクと話してる。

それが奇跡のように思えて、

また泣きそうになる。

「テヒョンが君を変えたんだね。」

グクが寂しそうに呟く。

「そうかもしれません。」

テヒョンは確かに私にとって特別だ。

でも、

「グクさんだって特別ですよ。」

あなたに寂しそうな顔はして欲しくない。

私は朴念仁ではないから、なぜ寂しそうなのかぐらいはわかる。

彼は私を大切にしてくれた。

誰よりも元に戻ることを望んでくれた。

それなのに他の人のおかげで、元に戻ったなんて嫌だろう。

私も友達の1番になりたいと思ったことあるし。

「グクさんが私の初めての味方で、心を許せて。あなたがいたから毎日を乗り越えてこれた。」

一人でも私を信じていてくれる人がいる。

それだけで毎日が明るくて、

何度救われたことが。

「グクさんがいてくれてよかった。出会えてよかった。本当にありがとう。」

ちゃんと伝えたかった。

ずっと、「ありがとう」と言いたかった。

グクが泣きそうになる。

というか、もう泣いてる。

その姿を見たら、私まで泣きたくなって、

また泣いてしまった。

その後に降りてきたのは、ジミンだった。

彼も同じように驚いて、

同じように質問して、

同じように寂しがって、

「ありがとう。」と伝えたら、

とても喜んでくれた。

私はこの人達に出会えてよかった。

たくさん傷つけられたけど、

それ以上のものをたくさんもらった。

お父さん、お母さん。

今私は、変わろうとしています。

この場所でしっかり立とうとしています。

この場所で、笑えるように、

何があっても乗り越えていけるように。

大切な仲間に出会いました。

私を何度も泣かせるひどい仲間です。

困った時には側で支えてくれます。

お互いを助け合うことができます。

幸せです。

私は二人からもらった命を、しっかり楽しもうと思っています。

天国にいる二人も、

それを望んでいると思うから。

もう倒れない。

何があっても、

私はこの場所で、

笑い続ける。