新・BTSのマネージャー (ページ18)

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帰ってスマホを見ると、グクからメールが来ていた。

なんだろう？

嫌な予感しかしないんだけど。

それも、三通も。

「大事な話があるんだけど、今日会えないかな？」

「大丈夫。本当に、何もしないから。」

「不安だったら、ファミレスでどう？7時くらいに。」

そういえば、今日グクは仕事がなかったなー。

「分かりました。行きます。」

それだけ返事をして、身支度に取り掛かる。

だって、行かないと面倒くさいことになりそうだし。

ググって諦め、悪いからなー。

ファミレスに入ると、グクがすぐに見つかった。

明るい店内の雰囲気と、メガネをしてても分かるグクの暗い雰囲気。

結構目立ってる。

グクのところへ歩いて行きながら思った。

私、ファミレス好きだったなって。

BTSのマネージャーになってからは、ほとんど行ってなかったけど。

この、明るい雰囲気が好きだった。

自分が悩んでても、この時だけは忘れられるような気がして。

グクの向かいの席にそっと座ると、パッとこちらを向くグク。

「何、頼む？」

えっ？

いきなり、メニューを差し出されて戸惑う。

大事な話は？

でも、それさえ言うこともできないから、しょうがなくミートソーススパゲッティを選ぶ。

私は、スパゲッティの中で1番ミートソースが美味しいと思っている！

ん？

待って。

注文できなくね。

どーしよー。

なんて、微妙にテンパっていると、グクが、

「声でないんでしょ？僕が言うから、指差して。」

と言う。

そして、真面目に差す私。

て、ちょっと待ったー！

いま、なんて？

聞き返したいのに、できなくて、

モヤモヤする。

スパゲッティ、その他もろもろが運ばれて来た。

お、美味しそう。

パクッとくわえると、思った以上に熱くて驚いてしまう。

そんな様子を、心なしか微笑んで見守るグク。

なんか、恥ずかしい、、、。

ファミレスに入ってから、30分くらい経った時、唐突にグクが紙とペンを差し出した。

「昨日のリアとの話、全部聞いてたから。」