新・BTSのマネージャー (ページ17)

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ステージで、光り輝く彼ら。

アイドルに興味なんてないけど、

たくさんの人を笑顔にできるところは尊敬するし、

BTSが輝いていると不思議な気分になる。

母親、みたいな？

でも、

そんな気分は一気に消え去った。

「Aさんー。」

リアだ。

「声の具合はどうですかー？」

知ってるくせに。

「Aさん。BTS大好きですもんねー。声をなくしちゃうくらいに。」

「でも、諦めたほうがいいですよ？だって、BTSが愛してるヨジャマンネは私だけだからっ！」

言いたいことが言いやがって。

うざい！

「テヒョンと仲良くしないでくれる？私、テヒョンのことも大好きだから。」

「あなたはすぐにいなくなるの！だから、これ以上余計なこと、しないでね？」

言い返したくてたまらない。

それでも、言いたい言葉は喉のすぐ手前で立ち止まって、

形になろうとしない。

「リアー。」

いつのまにかステージは終わっていた。

ユンギがリアに抱きつく。

「やめてくださいよー。」と言いながら、

笑っているリア。

誰かがさっきの会話を聞いていてくれないかな？

そう思ってしまう。

誰かが、私を救い出してくれないかなって。

私は、何を期待してるんだろう？

こんな、バカどもに。

それでも、期待してしまうのは、

一人ではどうにもならないことがあるって、

知ってるからかな？

全てを聞いていた。

ステージが終わって、リアを探している時に、

偶然聞こえてしまった。

もっと、声を抑えるべきだったね、リア。

Aに伝えなきゃいけないことがある。

届けたい想いがある。

届けてはいけない想いがある。

「好きだ。」