新・BTSのマネージャー (ページ16)

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デビューした時から好きだったBTS。

とくに、グクテテ。

好きって気持ちは誰にも負けないつもり。

お父さんに何度もお願いして、やっとBTSのマネージャーになったと言うのに。

あいつがいた。

ずっと夢見ていた世界に、一人いらない奴がいた。

消さなきゃ、と思った。

あいつがいなくならないと、わたしの幸せはない。

だから、

早く、

いなくなってね。

暴言を吐かれて、暴力を振るわれて、

何日も経った。

そんなある日、

「リアに謝れよ。」

誰も居ない階段で、腕を掴んだのは、

テヒョンでした。

「ちゃんと、謝れよ。」

そんな顔で言わないで。

苦しくなる。

あなたの顔が好きだから、

その端正な顔で、

私を見ないで。

「なぁ、なんか話せよ。」

肩を掴まれる。

と、同時に顔を歪ませるテヒョン。

「話してくれよ。」

そう聞こえたのは、

空耳じゃないですよね？

「、、、、あっ。」

その途端、テヒョンの力が弱まり、

階段から落ちそうになる。

そして、私を支えてくれたのも、、、

テヒョンだった。

「ありがとう。」と言いたいけれど、

そんなことも言えない。

初めて、声を出したいと思ってしまった。

少し固まっていたテヒョンが、呟く。

「前髪ー、、、、、、やっぱりそのままでいいからっ！」

は？

何を言ってるんだろう？

さすが、4次元V。

「A？」

声を出さないことに、不信感をもったようだ。

気づかれたくない。

慌てて、テヒョンの腕を振り払い、

階段を去った。

そんな私を、真っ赤な顔で、首を傾げて、

見守っているテヒョンがいた。