新・BTSのマネージャー (ページ2)

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私は人と関わることが苦手だった。

全てにおいて怖かった。

人間の心は変わりやすく脆い。

そんな真っ暗な世界に私を巻き込んでほしくない。

私は一人で大丈夫。

その方が私もみんなも幸せだから。

でも、

私にだって願い事がある。

それは、

お父さん、お母さん。

会いたいよ。

もう一度心から笑いたい。

本当は私、弱虫なんだから。

あれから、2週間もたった。

短いようで、長かった。

私の目的は達成したのだろうか？

あの日、「仕事ができないやつ嫌いだから。」と私に囁いたジョングク。

今も、そう思ってるのだろうか？

そう思っているのなら、正真正銘のバカだと言ってやりたい。

私は仕事ができる。

無能だと思われるのは、大嫌いだ。

「メイクですよ。ジミンさん。」

「どうも。」

そっけない。

まぁ、別にいいんだけど。

ゆっくりとメイクに向かうジミンに、

もっと早く行動しろっ！と言いたくなる。

この2週間で分かったのはBTSは呼ばれないとメイクに行かないらしい。

時計を見ないのか、この人達は。

と思う。

全員のメイクが無事に終わり、BTSが呼ばれた。

どこか緊張した顔で向かうBTS。

絶対に言わないけど、こういう時はプロだなって思う。

「頑張ってください。」と心の中で呟く。

私はこんなキャラじゃないから、本当に言ったらビックリされるだろう。

どうしてだろう？

昔から「頑張ってください。」

よくこの言葉を言いたくなる。

もしかして、言って欲しいのかな？

私は。

とんだ「かまちょ」だ。

そんなキャラじゃないだろ？

と注意する。

私は無口で冷たい女になる。

そう決めたでしょ？

両親が死んだ日、私はそう決めた。

誰とも関わることのない、孤独な女になると。

単純かもしれない。

でも、私は怖かった。

1番大切な人が、

今日の朝まで側で笑っていた人が、

次の瞬間にはいなくなっているということが。

だから、「大切」を作らないようにしようと決めた。

私は未だにその恐怖から抜け出せないでいる。

ねぇ、お父さん、お母さん。

私は、変わることができますか？