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「よし、食べ終えた。行こっか。」
「うん。」
お弁当を食べ終えた私は、
ジミンを図書室に案内する。
図書室は私のお気に入りの場所。
というか、ぼっち族にとっては聖地だよ。
ぽかぽかした暖かな窓際。
少しひんやりとして気持ちいい壁際。
たくさんの本がずらりと並び、
人の目から私を隠してくれる。
あまり人が来ないから居心地がいい。
「ここだよ。」
そう言って図書室のドアを開ける。
案の定誰もいない。
「へー、たくさん本あるね。」
「うん、と言ってもほとんどの人が来ないけどね。」
ちょっと驚いてるジミン。
純粋な男の子だよー。
「Aはよく来るの?」
「まぁね。居心地いいし。」
そう答えて深呼吸をする。
この空気が好きなんだ。
窮屈な世界とは少し違う、
別世界のような気がして。
「ジミンは本好きなの?」
「うん、結構読むほうだよ。」
ニコッとジミンが微笑む。
こんなスムーズに話せたのグク以外初めてかも。
「一応、中も案内するね。」
そう言って歩き出す。
ここは本が多いから、
仕組みを知らないと探すのに苦労する。
「えーっとここはね、」
図書室に入ってから10分くらいだった時、
ガラッとドアの開く音がした。
そのときとっさに隠れてしまったのは、
入ってきたのが
私の彼氏・テヒョンと、
可愛い女の子だったから。
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作者名:ゆうき | 作成日時:2018年9月17日 15時