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「おはよう！今日は良い朝だね！！」
YouTubeの撮影の為に朝から集まっているわけだけど、珍しく１番最後に入ってきたジェシーは昨日までとうってかわってテンションが高い。
「ジェシーうるさい」
「めちゃくちゃ雨降ってるけど？なんなら台風くるよ？」
寝起きで機嫌の悪い樹、純粋に心配そうな慎太郎、そして何があったかを知ってる俺と大我はあえて反応せずにいた。
「なに、ジェシー何か良いことでもあったの？」
「聞きたい？ねえ北斗聞きたい？あのねえ…えへへへ」
「なんだよ、勿体ぶらずに言えよ」
「んふふ、彼女が出来ました！」
「「「彼女！？」」」
「あー、じゃあ上手くいったんだ」
「マジで俺に感謝してほしい」
「いや俺にもな？」
何で大我だけの手柄にすんだよ。送り届けたのは俺もだっつーの。なんて言ってればジェシーはニコニコしながら大我にハグをしているし、なんなら樹たちはまだよくわかっていないようでぼけっとしている。
「えっと、待って？ジェシーってAさんが好きだったんだよね？」
「うん、そうだよ？」
「仕事辞めてジェシーも連絡先一緒に消してまた１からやり直しだ、って言ってたよね？」
「そうだね」
「じゃあ彼女ってAさんじゃない人ってこと？」
「なわけないじゃん！俺はAちゃんしか好きじゃない」
「マジで意味わかんない。なに、ドッキリ？」
「なんでよ！Aちゃんと付き合うことになった、最初からそう言ってるじゃん」
「「言ってねーよ！！」」
樹と北斗のツッコミは今日もキレがあるな。慎太郎は驚きながらも“マジかよ！おめでとう”とジェシーの背中をばんばん叩いている。
「俺のお陰だからね」
「きょも何かしたの？」
「俺がAを連れてジェシーのとこまで行った」
「さすがきょも！」
「運転したのは俺だけどな。こいつ電話で一言“迎え来て”だけだよ？行ったらAさんも居るし何の説明もないんだから」
「ちゃんと帰りに説明したじゃん」
「先に言えっての」
まあ結果オーライってやつだからいいけど。元気のないジェシーはつまらないし、明るいジェシーが戻ってきて良かった。
「ところでAさんてこれからどうするの？」
「ん？」
「だって仕事辞めたんでしょ？何するか聞いてないの？」
「うーん、あれ？」
「なんか実家戻るとか言ってたっけな」
「そうなの！？」
「なんでジェシーが驚いてんのよ」
「嬉しさのあまり聞くの忘れてた！」
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作者名：いか | 作成日時：2023年9月23日 19時
