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「……はぁ、、んへへ」
「ねえ樹、ジェシーどうしたの？さっきから５分に１回はため息ついたかと思えばニヤニヤしちゃって」
「わかんね。あ、昨日Aさんと仕事一緒って言ってたから何かあったのかも」
「ジェシー！今日終わったらご飯食べに行こうよ」
「ん？今日は無理」
「なんでよ？今日暇って言ってたじゃん」
「ダメなの！大事な用が出来たから」
「もしかしてAさんとデート？」
「いやいや慎太郎、さすがにそれは、」
「うん！そう！デートなの」
「「「はあ！？」」」
Aちゃんと会えなくなるんだって考えたら寂しくて、つい彼女の楽屋で約１年以上ぶりに告白をした。聞きあきた答えが来るとわかっていたけど、言わずにはいられなかった。
「俺はずっと２番でもいいよ？」
Aちゃんの１番は彼だって知ってるし、俺が彼に勝てるとも代わりになれるとも到底思えない。だったらその次でいい。Aちゃんの側に居られるならそれでいい。
「でも、それはジェシーくんに失礼だから」
「俺のこと考えてくれるの？大丈夫。俺はAちゃんが好きなの。彼を大切に想ってるAちゃんをそのまま大事にしたい」
また綺麗事って言われちゃうかな。でもこれは俺の本音だから。前の数打ちゃ当たるって告白してた頃の俺とは違うんだ。
「……明日まで考えさせてもらってもいい？」
「っ！もちろん！」
「じゃあ明日、ジェシーくんが仕事終わったら会える？場所は後で連絡するから」
「…ってわけで今日Aちゃんから返事をもらえんの。だから慎太郎はまた今度ね」
「そんなん全然いいよ！」
「へー、今まで即答で無理！の一言だったのにね」
「でもさ、やっぱり今までのこと考えたら可能性は低くない？っていうかジェシーは２番でいいの？１番になりたいって絶対思うじゃん」
樹が言いたいことはわかる。きっと前までの俺なら彼より好きにさせる、って言ってただろう。
「知ってる？亡くなった人ってね人の思い出の中でしか生きられないんだって。だからAちゃんの心の中にはずっと彼がいる。それはこの先ずっと変わらないんだ」
「じゃあジェシーは外側からAさんを支えたいってことなんだね」
「うん。良い返事がもらえなかったら今度こそ“友達”になろうって決めてるの。すぐには好きって気持ち無くならないかもしれないけど、友達として仲良くなれるならそれでもいい」
▽▽
改めまして…
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作者名：いか | 作成日時：2023年9月23日 19時
