深澤兄妹6

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深澤side




深「ん、？」



あれからしばらく。

気付いたら俺も一緒に寝てたみたいで、Aの声で起きた。






深「どしたぁ、？ え、A？！ 大丈夫？」




貴「ん、はぁはぁいたっ、」




目を開ければ、いつ起きたのか痛みに悶えて頭を抱えてるAがいた。





深「いつ起きたの？ 起こしてくれれば良かったのに、」





貴「だって、寝てたからっ、、いった、はぁはぁ」





深「ごめんごめん。 痛み強くなっちゃった？」





貴「ん、 いたい、、はぁ、ほんとにいたいっ、、」






深「うんうん、本当に痛そうだね、、

もう一回マッサージしてみる？」






病院嫌いのAがこんなにも素直に訴えてくるなんて余程の痛みなんだろう。







貴「んーん、、いたっ、いたいいたい、はぁ、 はぁ、」






深「痛いねぇ、、 」






血の気が引いた顔で、「痛い痛い」と嘆き続けるA。






深「ちょっ、、どうしよ、」






痛がり方が普通じゃないし、呼吸も怪しくなってて焦る。







救急車を呼んでもらった方がいいかもな。







管「はい。どうされました？」





深「すいません！ 妹が頭痛を訴えていて、

普通じゃないんです。 痛がり方が、」





管「意識はありますか？」




深「あります。」




管「分かりました。 そちらに救急隊も配備しますね。

意識が途切れないように声をかけ続けて下さい。」




深「分かりました。 ありがとうございます。

あ！ あとどのくらいで出れますか？」




管「到着にあと20分ほどかかりそうなので、

30分〜40分程お待ち頂くことになるかと思います、、

ご迷惑お掛けして申し訳ございません。

出たら、すぐ病院に行けるよう連絡しますので！」





深「、、分かりました。なるべく早くお願いします。」






たったの30分って思うかもしれないけど、もう既に2時間近く待ってるし、こんなところの閉じ込められてると時間の流れも遅く感じるのよ。




それに加えてこんな状態のAよ？


もう、心配でしょうがない。






貴「はぁはぁ、いたぃ、はぁはぁはぁ、」






深「うんうん痛いね。息も苦しくなっちゃうから、

ゆっくり深呼吸しよ。」






貴「はぁ、ふぅー、 はぁ、いたい、」





深「そうそう、上手。 もうちょっとだからね、

頑張れ頑張れ、(ﾖｼﾖｼ」





なんとか意識飛ばないように背中撫でながら声を掛け続けた。

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