深澤兄妹6

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深澤side



物で釣るのは良くないなって思うけど、頑張るにはご褒美が必要だよねってことであの検査する時だけはいつもご褒美付き。



それは子供の時から変わらない。





今回のご褒美はAがずっと狙ってたニットに決定し、何とか病院に向かうことは出来た。




まぁでも、こんなのは序の口で本当に大変なのはこれから。





まず、最初の難関は採血。



先「今日はいつもの針じゃなくて、

トンボさんの細〜い針だからそんなに痛くないと思うよ？^^」




まるで、子供に話し掛けるかのようにニコニコ微笑みながら可愛い言葉を使ってくれる先生には本当に感謝でいっぱい。




でも、当の本人は「細くても嫌っ！！」と俺の胸に顔と手を隠し完全防御体制笑




深「痛くないってよ？ ほら、先生におてて見せて？」



貴「んーんっ！ やだ！」



先「ん〜大丈夫だよ？ おてて貸ーして^^」



貴「あっ！あっ！ だぁめ！！涙」



深「だぁいじょぶだぁいじょぶ笑」




椅子の前に置かれた簡易的な机に腕を乗せるため、頑として動かないAを一度離し、前を向かせて後ろからガード。




先「まだ痛いのないからね〜 ここにおてて置いといてよ〜？」



貴「いや"ぁー！ うわぁ〜ん！泣」



先「元気そうだね？ 先生安心したよ笑

泣いてたらいつの間にか終わってるから大丈夫だよ笑」



深「あっははは笑 確かに笑」




Aの手の甲は看護師さんによってあっという間にガッツリ固定され、、




先「よし、じゃあちょっとだけ動かないで頑張ろう！

すぐ終わっちゃうからねぇ〜 ごめんよ〜(ﾁｸｯ」



貴「っ！ あ"ぁー！いだぁい！泣」



深「よしよし、痛いね、頑張れ頑張れ」



先「、、終わったよ！痛いの終わり！」



貴「うわぁ〜ん、痛かっだぁ〜！！泣」



深「痛かったねぇ〜 偉い偉い！よく頑張った！」



先「今日はこの後点滴するかもしれないから、

Aちゃんの負担も考えて針そのまま固定しちゃうね」



貴「や〜！ 離してぇ〜ｸﾞｽｯ泣」



先「ん〜？ここにシールぺったんさせてよ〜

、、 、はい終わり〜 よく頑張りました^^」




何とか採血が終わり、先生は「ちょっと落ち着いてから続き始めようね」「落ち着いたら呼んで」と、言って2人きりにさせてくれた。




貴「ﾋｸｯ、ﾋｸｯﾋｸｯ、ふぇぇん、泣」



深「うんうん 痛かったね 頑張った頑張った」



採血に大号泣のAを抱き直し、子供をあやす様に背中をトントン叩きながら落ち着かせる。

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