7.光を求めて ページ8
🦊Side
”飲み物を取りに行く“
その口実でジュナと練習室を出た。
勿論､喉が渇いてるんじゃない。
俺とジュナは光が渇いている。
そんなときに行く場所は一つ。
🦊「あれ、」
🐱「どうしたの?」
🦊「いや､ユト外出中かも。」
🐱「珍しいぃ〜､練習の虫なのに。」
そう、練習の虫であるユトのところだ。
🐱「どうする?合鍵あるけど。」
そう言いながら隣に居るジュナの握られた右手からジャラジャラと鍵達が出てきた。
🦊「これ、他のはなんの鍵?」
🐱「えっと、練習室でしょ？一応ユトの宿舎の部屋の鍵ぃ､これがユトのクローゼットの鍵で､これがユトの作業室の鍵……」
待て待て、沢山出てくるな。
ユトは何でもこの練習室で済ませるんだからそんなに沢山いらないだろ。
ってか何でそんなに合鍵持ってるんだよ､怖。
🐱「……悔しい?」
🦊「悔しいさ。」
🐱「ウォヌの分も作っとこうか?」
🦊「お願いします｡」
🐱「じゃあ､ウォヌが今まで撮ったユトの隠し撮り全部頂戴?」
🦊「え……全部?」
🐱「うん。鍵一個につき100枚として考えたら500枚くらいになるよね?ウォヌのユトコレクションの半分もないでしょ?いい取引だよね?😊」
こいつ､どうして俺がそんなに撮ってるのを知っている。
🦊「ごめんけど､鍵は練習室の分だけでいい。だから100枚だけ共有しよう｡」
🐱「う〜ん……しょうがないかぁ｡じゃあ今度作っとくから､その時お互い交換ね。」
交渉は一応成立。
同じ仲間だとしてもジュナは良い戦友だ｡
ジュナが鍵を開けて俺とジュナは､
本人の居ない練習室へと入った。
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作者名：ゆにっと | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/
作成日時：2024年2月10日 11時
