13.不思議な声 ページ14
🐻❄Side
シャワー室に行くために廊下を歩いていたら､
突然大きな声がした。
多分､聞こえたのでは「アメリカ?!」と叫んでいた。
で、この部屋。
前にジュニヒョンとウォヌヒョンが入っていくのを見たことがある。
ここに何があるのだろうか。
怖いけれど好奇心で入ってみたら、
目も口もガン開きの人がいた。
あ､目が合っちゃった。
🐻❄「失礼しました｡」
『いえいえいえいえ!全然大丈夫なんですよ‼』
あんなに目も口も大きく開いていた顔は､
コロッと変わって赤くなって僕を止める｡
にしてもこの子､見たことない｡
最近入ったのかな?
どちらにせよ、ちょっと僕より身長が高いけれど
僕と同い年か年下な気がする。
🐻❄「でも､そんなに驚いてどうしたの?」
すると、さっきとは少し違う感じに頬を赤くしながら困り眉になったその子は
『韓国国内だと思ってたオーディション番組が、まさかのアメリカだったんだよね〜……』
🐻❄「あ､だからアメリカって叫んでたんだ。」
『え、もしかして聞こえてた?』
🐻❄「うん､結構｡」
『うわ恥っず//』
そう言ってその子は大きな両手で小さな顔を隠してしまった｡
🐻❄「別に恥ずかしいことじゃないと思うよ、誰にだってそういうことあるし、」
多分､この子はアメリカに行ったことがないのか、
それとも行ったことあるけれど心配なのかもしれない。
🐻❄「それに僕､アメリカ出身だから色々教えれるし｡」
『え?!そうなの!!』
その子はすごい勢いで両手を顔から離して
嬉しそうな顔をしていた。
何だか、可愛い子だな｡
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作者名：ゆにっと | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/
作成日時：2024年2月10日 11時
