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「藤ヶ谷くん、北山くん、ちょっと良いかな」
スタッフに声を掛けられて、俺と北山は視線をスタッフに向けた。
「急で申し訳ないんだけど、社長の希望でね、ライブに二人の共作をもう一曲増やしたいんだ」
「それって、新しく作るって事ですか？」
本当に急な提案に、北山も驚いて聞き返している。俺はまだ自分のソロすら終わってないのに。でも、これを断ったら、俺はきっと後悔する。
「共作って事は、前回みたいに二人で作詞するって事ですか？」
「曲は幾つか用意してあるから、二人が気に入ったものを選んで、それぞれ作詞して貰って良い部分を組み合わせて一つの曲として提供したい」
それは前にもやった事があったから、雰囲気は掴めている。
「「やらせてください！」」
北山と綺麗にハモった答えに、俺は大丈夫だと確信した。最高なものを作り上げられる予感。
「それじゃあ、今日はこれから今日を選んで貰って、二人でテーマを決めて、歌詞の提出は一週間後。そこで二人の歌詞を抜粋して合わせようと思う。藤ヶ谷くんはソロの詞もあるから大変だと思うけど、頑張って」
「はい！」
スタッフから渡された曲の入ったUSBを持って、部屋の隅に移動して順番に曲を流した。曲は全部で五曲。まずはこの中から一つを選んでテーマを考える。
「北山、どれがいい？」
全部聞き終わって、北山に聞いてみる。俺は三番目に聞いた曲に惹かれた。
「んー、俺はこれかな」
そう言って北山が手に取ったのは、俺が惹かれた曲と同じものだった。
「俺もそれが一番良いと思ってたんだけど！」
「マジか。じゃあ、これに決定！」
曲はすんなり決まったけど、この曲に合ったテーマを考えないと詞が書けない。
「友情は前に書いたし、ライバル的なのもやったじゃん？そもそも、この曲に敵意剥き出しな歌詞は合わないけど」
「んー、単純な友情とか愛情じゃつまんないよな」
なかなかテーマが決まらない。俺達が選んだ曲は何処か切ないのに幸せを感じさせるミディアムバラード。聴いた瞬間に浮かんだ、北山の声と俺の声の綺麗なハモり。すげえ合うと思ったんだ。だから絶対この曲で作りたい。
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琥珀 - はい！！絶対に読みます！！ってゆうか、読んでます(笑) (2015年5月6日 23時) (
レス) id: 81fa3df666 (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - 琥珀さん» コメント、ありがとうございます！楽しみにしてくださって、本当に嬉しいです。頑張りますので、引き続き読んでくださったら嬉しいです！ (2015年5月6日 15時) (レス) id: 169b65b4ce (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - 頑張ってください！！続き、楽しみにしてます！！ (2015年5月6日 14時) (レス) id: 652e9fb3ab (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - 海樹さん» 此方にもコメントありがとうございます！凄く励みになります。ゆっくりになるとは思いますが、更新頑張りますので、これからも読んでいただけたら嬉しいです^ ^ (2015年4月18日 19時) (レス) id: 169b65b4ce (このIDを非表示/違反報告)
海樹(プロフ) - 少ししか読んでないのに、文章がスーと頭に入ってきて自然とイメージを膨らませてくれました！ 文章がとても綺麗で、芯がありながらも優しい雰囲気を感じました☆ 更新楽しみにしています(*^^*) (2015年4月18日 19時) (レス) id: 8dd0998254 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツ | 作成日時：2015年4月18日 13時
