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それからも毎日打ち合わせを繰り返して、雑誌やテレビの取材や撮影、新曲のレコーディングにジャケット撮影にMVの撮影。これでもかって位に詰め込まれたハードスケジュール。
睡眠時間もまともに取れない。僅かな撮影の合間にワタルに凭れて重くなり始めた瞼を閉じて眠りに就いた。
夢を見た。公園で幼い俺が遊んでる。
『たいちゃん、おっきくなったら、けっこんしよーね！』
『うん！おれ、______とけっこんする！』
この子供は、誰だったっけ…？
笑顔の可愛い男の子。
とても大切な子だった気がする。
「…すけ…太輔、時間だよ」
「ん…あれ…？」
俺を起こすワタルの声で目を覚ました。
何故か心が温かい。
あんな夢を見たからだろうか。
それともワタルがそばにいるから？
ワタルの隣はいつだって何故か心地いい。
温かくて穏やかで、何処か懐かしい。
なんで、こんな気持ちになるんだろう。
その日の夜、仕事が終わって家に帰ると俺は母親に電話を掛けた。何故か夢で見た子の事が気になって、母親なら何か知ってるかもしれないと思ったから。
「もしもし、母さん？遅くにごめん。」
『太輔？どうしたの、急に』
「ちょっと、聞きたい事があってさ。俺が子供の頃、よく一緒に公園で遊んでた男の子の事、覚えてる？」
俺は人見知りだったから、友達はそんなに多くなかった。母さんなら、覚えてるかもしれない。
『わっくんの事？』
「…わっくん？」
『太輔は"わた"って呼んでたけど、横尾 渉くん』
わた、わたる…わたる！？
「母さん、今そいつ何処で何やってんの！？」
『彼、太輔が小学校に上がる前にお家の事情で引っ越しちゃったから、そこから先の事は分からないわ。でも、確か都内に引っ越したんじゃなかったかしら』
母親から話を聞いて、ぼんやりと思い出して来た。近所に住んでた一つ上のお兄ちゃん。優しくて、あったかくて、いつも一人だった俺の遊び相手をしてくれてて、俺は本当に大好きだった。男同士が結婚出来ないなんて、当時はまだ知らなくて、二人で結婚するんだって指きりをした。俺が小学校に入ったら、一緒に学校行こうねって約束もしてたのに、俺の入学を待たずに引っ越して行った。
「…母さん、写真とか、残ってる？」
『多分あると思うから、探して送るわね』
「ん、ありがとう。おやすみ」
電話を切って、そのままベッドに寝転んだ。
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琥珀 - はい！！絶対に読みます！！ってゆうか、読んでます(笑) (2015年5月6日 23時) (
レス) id: 81fa3df666 (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - 琥珀さん» コメント、ありがとうございます！楽しみにしてくださって、本当に嬉しいです。頑張りますので、引き続き読んでくださったら嬉しいです！ (2015年5月6日 15時) (レス) id: 169b65b4ce (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - 頑張ってください！！続き、楽しみにしてます！！ (2015年5月6日 14時) (レス) id: 652e9fb3ab (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - 海樹さん» 此方にもコメントありがとうございます！凄く励みになります。ゆっくりになるとは思いますが、更新頑張りますので、これからも読んでいただけたら嬉しいです^ ^ (2015年4月18日 19時) (レス) id: 169b65b4ce (このIDを非表示/違反報告)
海樹(プロフ) - 少ししか読んでないのに、文章がスーと頭に入ってきて自然とイメージを膨らませてくれました！ 文章がとても綺麗で、芯がありながらも優しい雰囲気を感じました☆ 更新楽しみにしています(*^^*) (2015年4月18日 19時) (レス) id: 8dd0998254 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツ | 作成日時：2015年4月18日 13時
