二十六話 自覚と過去 ページ30
零番さんを見たときから
…いや、あの夢を見たときから、かな?
私は、気づいてた
私とこの人は、同一人物なんだって
私は、偽物なんだって
…茜くんは、“本物の私“の、幼なじみなんだって
でも、気づいていない“ふり“をしてた
そんなはず無いって、信じてた
私は偽物じゃないって、思ってた
「奈菜羽…ちゃん…?」
…だけど、零番さんの名前を聞いて、全部本当だって
私は、偽物なんだって
気づいちゃった
「そーだよ!やっと会えたね、茜くん!」
動揺してる茜くんをよそに、私は震えだした
思い出したんだ。同じ人は同じ空間にいられないってこと
私は、消えちゃうのかな…?
「んー?出雲、大丈夫ー?…あ、そっか!消えちゃうのが心配なんだね!大丈夫!私も出雲も、消えないから!」
私の不安は、すぐに見抜かれてしまった
やっぱり、私だなって、考えちゃう
…ところで
零番…私の過去は、何なんだろう
気になるなあ…
「…過去のこと、知りたいの?じゃあ、教えてあげる!出雲の願い事は、なーんでも、叶えてあげるから!前も叶えてあげたよ?例えば、幽霊が見えるようになりたいーとか、お兄ちゃんに反抗したいーとか。後者は、勇気をあげただけだけどねー」
…え?
本物の“私“は、偽物の“私“を…助けてくれてたの?
思えば、怪異の男の子がそんな簡単に、鶴さん…幽霊が見えるようになる道具なんて、あげないはずだ
それに…あの日は、私とは思えないほど、勇気が出た
私は、頭をフル回転させ、今までのことを思い出す
茜くんは、真剣に聞いてくれていたため、私が思い出すのを待ってくれていた
私には、その時間が長く感じた
「よーし!考え終わったみたいだし、話すとしましょーか!
…あれは…何年前かなー…少なくとも、10年前くらいかな?
皆さんお察しの通り、私は、さらわれてしまった
ーここから、出雲は、作られていった
私の手によって…ね」
…そのまま、本物の私は
私と茜くんが知らない過去を、話し始めた
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あの日は…私達が、遊ぶ日だったね
今でも覚えてるよ
私の、お父さんとわお母さんが
私のために、泣いてくれたことを
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エユ(このみ☆)(プロフ) - ヨミエルさん» ありがとうございます!アカウント移行してしまっていたので、気づくのが大分遅くなってしまいした…申し訳ありません…最後は、名前固定の秘密を明かそうかなー…と思い、書いてみました!気に入ってくれて良かったです!いつか作る予定なので、楽しみにしてください! (2020年2月21日 16時) (レス) id: f90d9ba581 (このIDを非表示/違反報告)
ヨミエル - 私も茜くん推し&loveだったのでサイッコーに面白かったです!あとがきのときの最後、夢主ちゃんの名前が出てきて、夢主ちゃん、意味深というか、とにかく凄く良かったですっ! また、茜くん落ち、作ってくれたら嬉しいです。 長文失礼しました\(_ _) (2020年1月18日 19時) (レス) id: 0e24ec4023 (このIDを非表示/違反報告)
木の実☆(このみ☆)(プロフ) - レミィさん» ありがとうございます!( ^^)/面白かったようでなによりです(*^▽^*) (2018年10月17日 6時) (レス) id: 565c3a754b (このIDを非表示/違反報告)
レミィ - 完結おめでとうございます!面白かったです! (2018年10月16日 21時) (レス) id: eb89fa6efd (このIDを非表示/違反報告)
木の実☆(このみ☆)(プロフ) - レミィさん» ありがとうございます!(≧∇≦*)小説を書く暇が、ちょこっとですができることがあるので、そのときにちょこちょこ書いたりします(●´∀`●) (2018年10月11日 19時) (レス) id: 565c3a754b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:木の実☆(このみ☆) | 作者ホームページ:なし
作成日時:2018年8月23日 22時