【地縛少年花子くん】奈菜羽と茜の恋語☆

十五話　謎 ページ19

「大丈夫?」

寧々ちゃんが、花子さんにそう聞いてた

まあ、生きてたら大丈夫だよね

私は、そうとしか思えなかった

本当、性悪女だなあ…

何だろう…

私の正体がわかってから、何だか、吹っ切れたから

それの影響かな?

「こーでもしなきゃ、諦めてくれなさそうだったからね。丈夫そーだし、少ししたら起きるよ。…それより…イズモは、驚かないんだね」

へ?何のこと?花子さんの過去のとかな?

「だって…正直、何とも思わないから…」

そう言った途端、花子さんの顔は、怒ったような顔になった

いや…怒ったんじゃなくて…悲しんでるのかな？

うーん…わかんないや

「…そう。イズモは、人殺しでも、仲良く出来るんだ」

んー?

そんなの…別に良いよ？

…あー…なるほどね

「ふーん…花子さんは、気にしてるんだー」

そう言うと…花子さんは、ニコッと笑った

「なーんつって。冗談冗談」

あ…冗談ですませるんだね

そんなとこも、花子さんらしいなあ…なんて

「じゃあね、花子さん。次は…二番かな?」

そう言って、私は、屋上から教室に行った

途中、花子さんが、私を呼んだ気がしたけど

まあ、気にしないでおこうかな

…さて、行こうかな…

…ごめんね、花子さん

私は、もう…戻れないや

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「あー!ナナハだー!」

放課後、放送室に来たら

いきなり、司くんに抱きつかれました…

袴が柔らかいからかな?何だか、抱き心地が良いなあ…

「ごめんなさい…また司が…」

「あ…大丈夫です！」

えーと…七峰先輩?

心配してくれるなんて、優しいなあ…

ありがとうございます…

「あれー?奈菜羽ちゃん、また来たの?」

不満なのかと思ったけれど、からかうような口調だったから、来てくれて嬉しいほうなのかな?

やっぱり、ここの人達も、優しいなあ…

「七峰さん、お茶、ありがとうございます」

「良いのよ…気にしないで」

やだ…八方美人じゃないの…←

ていうか、本当にお茶、美味しいなあ…

…あ、下校時間だ…帰らなきゃ…

「…ごめんなさい。私、帰らなきゃ…」

もうちょっと、お茶、飲みたかったなあ…

「あら、そうなのね…また、来てくれるかしら?」

あれ、デレ期?←

七峰先輩がこんなこと言うなんて…初めてだ…!

「はい!また来ます!では、さようなら」

本当に、楽しかったなあ…

…茜くん、帰っちゃったかな?

「あ、奈菜羽さん」

…茜くん!

「今帰り?」

「うん!一緒に帰ろー!」

そして、私達は帰路についた

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