『無惨坊っちゃんと俺』八 ページ8
それから俺の休日を挟み1週間越しに無惨君の元に顔を出す。
相変わらず布団に潜り込み外を見ていた。
『むーざーんーくん!』
「……あ?」
『元気してた?なんか前より顔色死んでない?』
無惨君の顔色驚く程青白い。この世の者ではないみたいだ。
何回か血を吐いたようで回りに血溜まりが出来ていた。
「ま、えから…専属の…い、しが死んだ…く、…すりのほきゅ、うがまに、……」
『察し。新しいお医者さん来るまで側に居てやるから泣きそうな顔をするな。』
「えら、そうに…い、うな…かす」
『こんなときでも絶好調かよ』
無惨君の冷たい頬に手当てて撫でてやるとすり寄ってくる。猫か。いや髪質的にはワカメ。
暫くしすぅ…と寝息が聞こえる。静かに廊下から足音が聞こえる。
戸を開けて入ってきたのは新しい医者の用だ。にこりと人柄の良い笑みを浮かべる。
『こんにちわ。使用人の者です。お医者様でしょうか?』
「医者の──−−です。今回はこちらの薬を───。」
と前に差し出された薬。無惨君を起こそうと前に差し出しだされた手を止める。
『お医者様。私めにお任せ下さい。』
遠回しに帰れ!と目線を向けるとそれに気付いたのか "では失礼いたします。" と声を残し戸を閉めていった。いんやぁー!!この使用人モードめんどいんだよねぇ。
『無惨君起きてるやろ?ほれ薬』
「ん、…」
ゆっくりと身体を上げ、薬を飲む。顔をしかめていたので美味しくないのだろう。
最後まで飲み終わると胸を抑え始めた。
『ちょ!?無惨君!!』
「ハッ、…ぁ」
ころりと倒れた。
謎だ。苦しさゆえに唸ってる無惨君を見る。額には汗が浮かんでいた。それを俺の着物の端で拭う。
無惨君の頭には青筋も浮かんでいた。
あれ
『無惨君の歯てっこんなに尖ってたっけ─────。』
493人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おむれつとおむらいすのちがいをきのうしったたかつきさん - いやめっちゃ草。ほんとに草。らくに筋トレできちゃいますねしっくすぱっとだうひゃぁ (2020年2月3日 17時) (レス) id: 6a599a3a76 (このIDを非表示/違反報告)
かさかさスライム(プロフ) - ひゃーーーーーー最高の作品に出会ってしまったーーーーーー!!すきー!!! (2019年11月14日 19時) (レス) id: 28225f04e1 (このIDを非表示/違反報告)
やの あかね(プロフ) - わわわ、髪紐持ってっちゃった…!たんじろ逃げて、超逃げて!!! (2019年11月12日 20時) (レス) id: b41524b4b3 (このIDを非表示/違反報告)
nanoka(*´∀`)(プロフ) - え、好きです(((( 無惨様とずっと居られるなんて幸せすぎですね!とても好きな作品です!!応援してます!!他の作品も読んでみます! (2019年11月12日 18時) (レス) id: c7fdcaabfc (このIDを非表示/違反報告)
やの あかね(プロフ) - ママって呼びたくなりました(( (2019年11月11日 17時) (レス) id: b41524b4b3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時:2019年11月6日 17時