【鬼滅の刃】無惨坊っちゃんと俺【鬼舞辻無惨】【男主】

『無惨君と俺』二十九 ページ29

『無惨君…本当に一人で大丈夫？俺も付いていきたいんだけど…』

「二度も言わせるな。私は一人で大丈夫だ。」

『分かった…』

前の事件から無惨君の過保護さに拍車が掛かった。
ここからでる事は許さないとマジな顔で言うもんで仕方なく了承してる。俺は納得言ってないが鳴女や黒死牢達に見張られてちゃ会いに行けない。かなしす。

段々と日が登り始めた頃に無惨君は帰ってきた。ボロボロの状態で。
俺は帰ってきた無惨君にビンタをかましてやったよ。そりゃあ浮気した男をビンタする女並みに強く。

『無惨君、…俺の寿命減らさないで…、無惨君が居なくなったら寂しいだけじゃすまないから…お願い、お願い、……』

柄にも無くボロ泣きした。無惨君を守れなくて悔しいのと無惨君が俺を頼ってくれなくてムカムカして、無惨君が傷付けられて悲しかったのも。全部涙になって出てきた。
無惨君は俺が珍しく泣いたのにおどおどして俺を抱き締めた。

「すまない、」

『許さないもん…無惨君これ誰にやられたの？』

無惨君は俺の殺意に気付いたのかあまり言いたく無さそうだ。
でも俺が許さないと言う気持ちを込めて回した腕に力を込めるとゆっくりと口を開いた。









「痣の剣士」

その瞬間俺の歯軋りがなったと思う。

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