守りたいもの ページ10
Side Koji
その日は東西SHOW合戦で東京に来てた。
全公演終わって翌日に帰ることになってた俺は公演終わりの打ち上げでの酔いを覚ますために夜の東京を歩いてた。
東京ってこんな時間でもキラキラしてんねんな〜と呑気に思ってたとき、ドンッと誰かとぶつかった。
康「すんません!大丈夫ですか?」
そう声をかけたけどなんも返してくれへん。しまいにはその人は、その場をそのまま走り去ろうとしていた。
康「ちょっと待ってや!怪我しとる!!」
その人の服は血で滲んでたから思わず引き止めてもうた。
康「大丈夫ですか?病院行きますか?」
?「康二、ごめん。離してくれ。俺はお前を失いたくない。」
康「え、なんで俺の名前、、、」
ようやく見えたその顔は、、、ヒロくんやった。
ただごとじゃない。ヒロくんはなんかに巻き込まれとる。せっかく俺が東京におるんや。いつも助けてもらってばっかの俺やけど、今度は俺がヒロくんを助けたい。
俺は抵抗するヒロくんを自分の泊まってるセキュリティの高いホテルに連れて帰った。俺やってだてにムエタイやってないねんて。
ヒロくんは話の核になる部分は話してくれへんかった。けど、もう元の所属には戻れないこと、零くんを置いていこうとしてたことは話してくれた。東京にいれば確実に見つかってあの世行きらしい。今見つかれば俺も一緒にやな。笑笑えへんけど。
俺明日大阪帰るしな〜
康「ヒロくん、大阪やったらどうなん?」
諸「大阪か、、、最後の悪あがきで逃げてみるのも悪くねーな。幸い変装術は身につけてあるから変装すれば今日明日で見つかることはないと思うけど、見つかれば康二も死ぬぞ?それでもいいのか?ファンの人や関西の子たちはどうするんだ?」
康「俺はこんなとこで死ぬつもりはない。ちゃんと逃げる。でもなヒロくんを失うつもりもない。ヒロくん、もう俺は誰も失いたくないし、そんなぐらいやったら俺が身代わりになる。ファンのみんなも関ジュのみんなもヒロくんも零くんもまっつんもけんちゃんも伊達さんもみんな俺が守りたいものなんよ。大丈夫。俺は死なん。」
最後は泣いてしもうたし、何言ってるんか俺自身もよくわかってなかったけど、俺の気持ちはヒロくんに伝わったみたいやった。
諸「わかった。ありがとう康二。俺もお前をちゃんと守るよ。」
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さおりん(プロフ) - 泉☆雫さん» ありがとうございます!楽しいと言っていただけるのがとても嬉しいです! (2020年5月18日 12時) (レス) id: 44865e5fd6 (このIDを非表示/違反報告)
泉☆雫(プロフ) - いつも楽しく見ています。これからの展開も楽しみです!! (2020年5月17日 22時) (レス) id: b74a6c4389 (このIDを非表示/違反報告)
さおりん(プロフ) - 常盤さん» コメントありがとうございます!楽しみだと言ってくださるのがとても嬉しいです^ ^応援ありがとうございます!これからたくさん更新していきますので、お楽しみいただけたら嬉しいです! (2020年5月17日 19時) (レス) id: 44865e5fd6 (このIDを非表示/違反報告)
常盤 - いつも楽しく読ませていただいてます!とても素敵な作品を書いてくださり、ありがとうございます!!大好きな康二くんがこれからどうなっていくのか、とても楽しみです。体調に気をつけてお過ごし下さい。これからも応援しています。 (2020年5月17日 15時) (レス) id: ab41f21395 (このIDを非表示/違反報告)
さおりん(プロフ) - 泉☆雫さん» コメントありがとうございます!なかなか更新できずにすみません。これからの更新も頑張っていきますので、お楽しみいただけたら幸いです^ ^ (2020年4月8日 21時) (レス) id: 44865e5fd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さおりん | 作成日時:2020年2月4日 23時