化けの皮剥がして５秒後 ページ6
重い。実に重い。
両手が塞がり、両肩も重労働を強いられ、おまけに足元はヒールと来た。一刻も早くこの用事を終わらせねば、生命の危機が訪れよう。
私はぎりぎり掴まれているくしゃくしゃのメモを見た。１番左上。国木田さんからの綺麗な文字を、荷物の重みに打ち勝ちつつ確認する。
「まずは松下さん……へぇ、これでマツモトって読むのか」
一寸レアである。
しかし、対応はレアでも何でも無かった。どんな感じであったかはご想像にお任せする。
_____等々。割愛が激しいが、その後、あの大荷物に更に詫びの品が追加されたのだ。それだけ訪れる家が有ったと云う
時間は待ってくれない。ふと見れば５時を過ぎ、辺りは紅く染まり始めていた。
ぼんやりと帰路につき、河川敷を歩いていた時だった。
「あ、Aちゃん」
聞き覚えの有る声だと振り返れば、太宰さんが居た。安直。矢張り
「おぉ、太宰さん。こんにち……こんばん……………夕方ですねぇ」
「あははっ、どちらともつかないよね。判るよ判るよ……っふふ」
腹が立つ。この包帯め。
……だが、確かにそうだ。日本語はいちいち細かいのに、こういう処は杜撰だから厭になる。外国人が日本語を難しいと云うのも理解出来る。
「まぁまぁ。そんなに苛々した顔しないで？ ……おや、その疲れよう……あー、あの仕事をしたのかい。大変だったねぇ」
そして苛付くこの先輩は流石の洞察力である。壊れそうな私の肩を揉みつつ、一言、労りの言葉を掛ける。
「あーっ、ありがとうございます……ひゃー」
「……これ、１歩間違うとセクハラだね」
「えっ何それ怖い」
冗談だよ、と笑う先輩。この人が云うと冗談には聞こえない。
……まぁ、彼は美人さんを探しておられる様だが、私は勿論その対象外だと考えている。
しかし、そうであっても嬉しいとも思うし、そんな妄想も少なからず有る。
だって自分が美人扱いだろう？ ご褒美だ。
と、太宰さんが急に「あ！ 」と大きな声を出した。少し驚いて、其方を見る。
「嗚呼、そうだそうだ。私、君を国木田君の元に連れて行かなきゃならないんだった」
「え、何でしょう？ 何か有るんですかね？ 」
「そうみたい。私は余り知らないけどねぇ。と云うことで、ゆっくり行こうか」
「そうですね。今日は疲れたし」
「４時までに連れて来いって話だったけどね」
「急ぎましょう」
国木田さんの憤怒の形相が目に浮かんだ。
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よっしー3号(プロフ) - 赤井司(�洩襦��瑛�)さん» アウトですね（笑 (2018年3月28日 20時) (
レス) id: 669979a4ff (このIDを非表示/違反報告)
赤井司(�洩襦��瑛�) - ら、乱歩さん！言ってはいけないことを！ (2018年3月26日 9時) (レス) id: 32189bcc43 (このIDを非表示/違反報告)
よっしー3号(プロフ) - 麗華さん» 爆笑ですか！？ありがとうございます光栄です！応援！？感謝の限りです……！遅めになりがちですが、頑張ります。 (2018年1月13日 17時) (レス) id: 669979a4ff (このIDを非表示/違反報告)
麗華 - 初めまして！一話目から爆笑しました笑。これからも頑張ってください！応援しています(*^^*) (2018年1月13日 17時) (レス) id: 1baddad8c6 (このIDを非表示/違反報告)
よっしー3号(プロフ) - 仮名杜竜桜さん» ですよね！私も気になりま(( ありがとうございます！頑張ります！！ (2018年1月10日 21時) (レス) id: 669979a4ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よっしー３号 | 作者ホームページ：http://agpdumtmjahmtd
作成日時：2018年1月1日 13時
