事の発端 ページ1
『武装探偵社』なる所で働く私、
女子力、乙女力は捨て去り、否、そもそも生まれ持っておらず、恋と云う言葉から疎遠され、気付けば三十路へ突き進む日々。
そんな私は何時も、所謂『化けの皮』を被っている。
「おはようございますAさん！ 」
「あ、おはようございます！ 」
朝は死ぬ程眠いのを抑え、面倒臭い髪型をし、元気良く挨拶をする。
席に着き、事務作業を続けて昼食にはかったるい手作り弁当を食べる。
毛程も興味の沸かない恋バナなる物を相槌マスターの資格を盾にして切り抜け、上司からの仕事や注文をこなし、定時にちゃちゃっと帰宅する。
余談だが、童顔だとか何だとか云われるので年齢は未だ暴露していない。これについてはラッキーだと素直に思える物だ。
……そんな日々を、定年まで続ける心算だった。
そう、
「ぎぇあぁぁぁぁぁぁぁ！？！？ 」
朝、元気に頑張って挨拶をして席に着いた数分後のことだった。
珍しく、両親からLINEが来ていたのだ。
何だと思い、開いてみたが運のツキ。
『A、お誕生日おめでとう！ 』
_____26歳だね!_____
ムンク顔負けの雄叫びを上げた。冒頭に戻る。
マメな親は、毎年記念日になるとLINEをくれる。それは嬉しいが、誕生日だけはこの世の終わりを宣言されているのと等しくなる。
去年は良かった。今年は別だ。
私は今の今まで２５歳と云うセーフティラインの上に居た。その時までなら『２０代前半』をギリギリ謳える曖昧な年齢だから、未だ良かったのだ。
「あ、あ、あぁ、もう後半、後半……ひぃぇ」
うわ言を並べるのも無理は無い。私はもう『２０代後半』なのだ。無茶苦茶な言い訳を炸裂しても、ゴリ押ししても無駄。
とても良い天気の朝に生まれたことを、此処まで後悔したのは初めてだ。
雄叫びを上げ、更には社員全員に聞かれ、尚且つ薄気味悪い沈黙を作り出したことに気付いたのは、数秒後だった。
「あ、A、ちゃん？ 」
あの色んな意味で凄い太宰さんが若干引いている。
「おぉー……」
あの元気な賢治くんが固まっている。
「……………」
あの社長が、何処からか連れ帰って来た猫を抱き抱えて呆然としている。乱歩さんはその横で眼鏡を掛けようとしている。
敦くんや谷崎くん等、椅子から転げ落ちている。その他の皆さんも此方を見て吃驚している。
この話は此処から始まる。
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よっしー3号(プロフ) - 赤井司(�洩襦��瑛�)さん» アウトですね（笑 (2018年3月28日 20時) (
レス) id: 669979a4ff (このIDを非表示/違反報告)
赤井司(�洩襦��瑛�) - ら、乱歩さん！言ってはいけないことを！ (2018年3月26日 9時) (レス) id: 32189bcc43 (このIDを非表示/違反報告)
よっしー3号(プロフ) - 麗華さん» 爆笑ですか！？ありがとうございます光栄です！応援！？感謝の限りです……！遅めになりがちですが、頑張ります。 (2018年1月13日 17時) (レス) id: 669979a4ff (このIDを非表示/違反報告)
麗華 - 初めまして！一話目から爆笑しました笑。これからも頑張ってください！応援しています(*^^*) (2018年1月13日 17時) (レス) id: 1baddad8c6 (このIDを非表示/違反報告)
よっしー3号(プロフ) - 仮名杜竜桜さん» ですよね！私も気になりま(( ありがとうございます！頑張ります！！ (2018年1月10日 21時) (レス) id: 669979a4ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よっしー３号 | 作者ホームページ：http://agpdumtmjahmtd
作成日時：2018年1月1日 13時
