「妙な縁があるものだ」 ページ6
別件での米花町での仕事を終わらせ、警視庁に戻って書類を片さねばな、帰路を歩いていたところで何やら悲鳴が聞こえた。
何事かと辺りを見回し、騒ぎの中心の方へと近付くと、どうやら先程の悲鳴はひったくりにあった女性の悲鳴のようだった。
邪魔だ！と犯人の男が奪い取ったバッグを持ちながら通行人を退けさせながら走り続け、人々の間から目の前に犯人が現れる。
きょろりと辺りを見渡すが、警察が来る気配はない。仕方ないなと、通行人が避ける中、目前まで迫った男が「邪魔だ！退け！」とこちらに飛びかかって来たところを退きも避けもせず、鳩尾に一発食らわせた。
「……ッが、ふっ…！？」
隙を与えずに今度は犯人の腕と首根っこを掴み背負い投げの要領で犯人を地面に叩きつける。
昏倒した犯人は白目を剥いてそこからピクリとも動かなくなった。
犯人が盗んだバッグは、持ち主らしい女性がおどおどとこちらを見ているのに気付き、中身が何も荒らされた形跡がないのを確認してから返した。
ありがとうございますと何度もお礼を言われるが、こちらは警察。当然のことをしたまでなので、礼を言われるようなことは何もしていない。
すると、向こうからバタバタと2人組の男がやってくる。
片方はサングラス、もう1人は何処と無くチャラそうな雰囲気だが、職業柄、同じ職業の人間だとはすぐに分かった。
「……あんたが、その男を？」
サングラスの男は無愛想にそう問いかける。
そうだと肯定すれば、隣にいたもう1人の男がヒュウ、と口笛を吹いた。
「あんた達、警察だな？ ……その服装からして、この町の警官、って訳ではなさそうだが」
「ん？俺らが警察だってわかんの？」
「……生憎私も同業者なもんでな。偶然通りかかったらこの男が来た。それだけだ」
「…俺らもそんなところだ。通りかかったらひったくりにあったって聞いてな、追いかけてみればあんたが解決してたみたいだが」
サングラスの男がこちらを観察するようにみつめてくる。
何者かと図りかねるような視線だ。サングラス越しとはいえ、何となくわかる。
その後、少し経ってからやって来た米花町の警官にこの件は任せ、まあここじゃ何だから、と場所を移すことにした。
………早く戻りたいんだが、まあいいか。
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レモン(プロフ) - なかなか言い出せないで嫉妬している降谷さんが面白いです！ (2018年12月1日 22時) (
レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - スコッチ本名は諸伏景光です！ (2018年12月1日 21時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - 私も萩原さんオチか松田さんかヒロミツ君オチハが理想です！スコッチ本名出ましたよ (2018年12月1日 21時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
Maho(プロフ) - 警察学校組好きなので生存していて、うれしいです。 (2018年8月9日 12時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
愛流(プロフ) - 松田刑事か、萩原刑事オチが理想です。 お身体に気を付けて、更新頑張ってください！ (2017年10月9日 8時) (レス) id: 0e1226e354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔@元あい
| 作成日時：2017年8月28日 4時
