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「かつての先輩と後輩として」 ページ11

「というわけで後日よろしく頼む。改めて言うまでもないだろうが、赤井秀一だ」

あの後、私が報告書を終わらせたピッタリのタイミングで赤井は公安にやって来た。
突然の来訪者に目を丸くする人もいれば、「久しぶりに見た」といった感じの人まで反応は様々。
まあ、公安とFBIは前から共同捜査を行うことは少なくないみたいだったしな…

赤井秀一。
FBI時代の私の先輩である。
一時期死んだことになってたりしていたが、FBI内で私にだけは秘密裏に連絡を寄越していたので、どうやらそこそこ私の事を信頼はしてくれて居るらしい。
扱いは酷いものではあるのだが。
2人で組むことも多かった為、FBIではコンビ扱いされてはいたが、実際は赤井が一方的に私をいびり倒して来る。横暴にも程があるだろう。

はぁ…と何度目かわからない溜息を大きく吐けば、目敏く気付いた赤井が「そんなに関節技を決められたいか」と脅して来るが「うるさい寝技決めるぞ」とすかさず言い返す。
私達の距離感はこんなものだ。

「赤井秀一!!」

突然の大声に何事かと振り向けば、帰って来たらしい降谷さんが赤井に威嚇するように睨みつけていた。
大して赤井は、「おお降谷くん」とケロっとしているが。

「何しに来た貴様!」

「なに、今度合同捜査があるだろう。挨拶ついでに、可愛い後輩の顔を見に来た」

親指で指差した先には私。
勘弁してくれないか…と赤井を睨みつけるが当の本人は知らないふりだ。あの野郎。
にしても降谷さん、あんな猫みたいな威嚇するんだな。初日以来まともに話していないからアレだが、少なくとも温厚な人だと思っていたのに。
といっても赤井限定のように見える。よく分からんが、あの2人には何かしら因縁があるのだろう。

「A、仕事は終わらせたのか」

「当たり前だろう、貴方が来るまでには終わらせておくといったはずだ」

「フ…流石だな。では降谷くん、Aは借りて行くぞ」

また首根っこを引っ張られる。
離せと抵抗しても無駄骨だと分かっているので、「お、お先に失礼します…」と言って半ば引きずられるように公安を後にした。

「話しやすくはある。先輩だからな」→←「出たな妖怪スパダリスナイパー」



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レモン(プロフ) - なかなか言い出せないで嫉妬している降谷さんが面白いです! (2018年12月1日 22時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - スコッチ本名は諸伏景光です! (2018年12月1日 21時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - 私も萩原さんオチか松田さんかヒロミツ君オチハが理想です!スコッチ本名出ましたよ (2018年12月1日 21時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
Maho(プロフ) - 警察学校組好きなので生存していて、うれしいです。 (2018年8月9日 12時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
愛流(プロフ) - 松田刑事か、萩原刑事オチが理想です。 お身体に気を付けて、更新頑張ってください! (2017年10月9日 8時) (レス) id: 0e1226e354 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朔@元あい | 作成日時:2017年8月28日 4時

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