その7。 ページ8
出発して、およそ2時間半。
バスはサービスエリアに停まった。
トイレ休憩かな？
溝口「おーい、トイレ行っとけ〜」
やっぱり。
読んでいた英語の参考書を閉じて、バスを降りた。
？「せ、青城…！？」
『え、？』
オレンジ色の髪の男の子が、こっちを見ていた。
誰だろう？
彼が着ている黒いジャージには、烏野高校排球部の文字。
烏野って、確か今日から合宿一緒の高校だよね？
？「青城の人ですか！？」
『そ、そうですけど……』
？「俺、烏野高校1年の日向翔陽です！」
『青葉城西1年の碓氷Aです…』
日向「同じ1年か！よろしくなー！」
そう言って、ニカッと笑う日向くん。
ま、眩しい…！
及川「あ、烏野のチビちゃん」
日向「だ、大王様！！」
『(大王様？)』
及川「その呼び方やめてくれる！？」
知り合いなんだ…
及川「うわ、碓氷ちゃんいたの？」
『はい、いました』
及川「気づかなかった…ほんっと影薄いね！」
バカにしたように、及川さんは言った。
傷つかないって思ってるの？
日向「え？碓氷さんなら俺の目の前にちゃんとずっといましたよ？」
及川「っえ、」
日向「？」
私は、少し嬉しかった。
及川さんは、バツの悪そうな顔をした。
及川「も、もうチビちゃんたら、冗談に決まってるじゃん！」
日向「冗談？」
？「日向ー！行くぞー！」
日向「あ、今行きまーす！！じゃあまた東京で！またね碓氷さん」
『う、うん』
日向くんは、手を振って自分の高校のバスの方に走っていった。
溝口「おい出発するぞ、乗れ」
溝口コーチに言われて、バス内へ戻った。
あ、トイレ行ってないや。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 279人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鈴華(プロフ) - 続き楽しみにしてます！頑張ってください！ (2020年7月24日 0時) (
レス) id: 159bdc0426 (このIDを非表示/違反報告)
渚＠��(プロフ) - 藤色緋翠さん» その「信じてなくないか」って、なんの言葉に対してそういってるのか聞いていいですか？ (2020年3月18日 1時) (レス) id: ef5bfcf15e (このIDを非表示/違反報告)
海石榴《ツバキ》(プロフ) - とても面白いです！無理せず頑張ってください！ (2019年11月5日 17時) (レス) id: b6ee0e20db (このIDを非表示/違反報告)
奈美月(プロフ) - 続き気になります頑張ってください (2019年10月16日 13時) (レス) id: 95efee2499 (このIDを非表示/違反報告)
クロネコ - とても面白かったです！！更新頑張ってください！！ (2019年10月15日 20時) (レス) id: ba8b81f396 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：すのこ | 作成日時：2019年10月10日 18時
