ドキドキとおつかい(リクエスト) ページ24
.
リュックに沢山の荷物を入れたAは最後にオヤジにギュッと抱きしめられモビーを降りた。
Aは捨てられた子猫の様に、みぃみぃと小さく泣きながら、頻繁に船の方を振り返っている。
マ「だれかっ…だれか俺を鎖…いや海楼石で繋いでくれよいっ…！！」
エ「Aの背中がちいせぇ…獣に食われちまう。やっぱ俺行くわ！！」
イ「行っちゃなんねぇエース。あれは…あれはお嬢の旅出なんだっっ！！」
ハ「なんか子猫捨てた気分になってきたんだけど…もうAシックだよ……」
サ「ほんとにつっこむ俺の身にもなれよ」←
甲板の柵によりかかってAが見えなくなるまで涙を堪えながら手を振った兄たち。
Aに託されたお使いは、マルコが使うペンのインク、最後にAが好きなおやつを買う、というものだ。
サ「なんでお前のインクなんだよ。ストックしとけよ」
ハ「そうだよ。そしたらAはこんな悲しい思いしなくてよかったのにさぁ？？？」
マ「お？私物をおつかいを頼めなかったからって負け惜しみかい？？？」
サ「こんのクソ不死鳥！！」
一方Aは。
『ふぇぇ…ふぁぁぁん……』
えぐえぐと一生泣きながらとぼとぼと歩いていた。
白ひげの傘下である街を歩くAを見る街人はみんな事情を把握済み。
不安そうにしながらも、しっかりとサポートしている。
街「お嬢ちゃん、どこ行きたいの？」
そこでサポート役の街人が話しかける。
『んぅ…まぅこの、ぺんのいんく……』
街「文房具屋さんかしら？それならこの道を真っ直ぐよ！分からなくなったらあそこの角に立っているお兄さんに聞きなさい？」
『おねぇしゃ…あぃがと…』
うるうるきゅるきゅるとした目で、「ありがとう」と伝えられたお姉さんはもう白ひげファンのA推し確定だ。
そこから街ゆく人に聞きながら、やっと辿りついた店。
木で出来たアンティーク調の家だ。
きぃっと扉を開けば優しそうなお爺さんが1人。
お爺「マルコさんから聞いているよ。Aちゃんだね？」
『A、まぅこのいんく、かいにきました』
お爺「いつものにするかい？色んな色のインクがあるよ」
『Aがえらびます…！』
お爺「そうかい、それじゃあワシも助太刀しようかね」
少し時間を掛けて選んだ碧色のインク。
お爺「マルコさんや白ひげさんによろしくなぁ｣
『うん…！おじいちゃん、ありがと！』
嬉しそうに手を振って帰路に着くA。
ドキドキとおつかい(リクエスト)→←ドキドキとおつかい(リクエスト)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1209人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひかり(プロフ) - ああわたしが求めてたドンピシャの作品です😭3時間で全話読んでしまいました…。夢主ちゃんかわいすぎてわたしも一緒におねんねしたいです🫂💓心の底から応援してます！！更新頑張ってください！！ (8月15日 9時) (
レス) @page45 id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
noa(プロフ) - 忙しい中更新ありがとうございます。お時間がある時でよろしいので革命軍と夢主ちゃんの関わりのお話が見たいです。もしくはASLとのお出かけのお話が見たいです。難しいお題ですみません。🙇 (7月17日 12時) (レス) @page45 id: 7f88ebaf80 (このIDを非表示/違反報告)
きりたんぽ(プロフ) - 青木碧さん» ありがとうございます！ぜひ書かせてください(土下座) (7月17日 10時) (レス) id: c332951864 (このIDを非表示/違反報告)
きりたんぽ(プロフ) - なつみさん» もうすぐ夏休みですね^_−☆大変お待たせ致しました(滝汗) (7月17日 10時) (レス) id: c332951864 (このIDを非表示/違反報告)
青木碧(プロフ) - 話が更新される度に毎回楽しく読んでます！ シリーズ2であったマルコとナンパの時での2人きりでデートの話がみたいです！ お願いします！ (6月8日 9時) (レス) id: 275f8d86d6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きりたんぽ | 作成日時：2022年12月23日 14時
