汚い恋が23こ . ページ26
「ここも全滅、か…」
「Aさん、お知り合いでも？」
「いえ、…いないです」
「じゃあ冨岡さんもお知り合いはいないようですね。Aさんより人間関係は良好じゃないですからね〜」
「…………。」
義勇はなんとも言えない顔で黙ってしまった。なんとなく助けを求めるような視線を感じるのは気のせいだろうか。……気のせいだと信じたい
義勇より年下であるしのぶさんは怖いもの知らずだ。平気で三歳年上の義勇に毒を吐く。
まあそれが今では少しだけ緩むことの出来る時間となっているが。
ゆくぞ、と義勇の声で私たち三人は山へもっと深くに速さを上げて走っていく
不気味な雰囲気が漂っているのがわかる。私は師匠みたいに鼻などがいいわけじゃない。だが一般人くらいの五感しかない私でも十分に伝わってきた
この悪寒は長年に渡って鬼狩りをしてきたからかもしれない。今までも頑張ったがこれからも色々と頑張らなくては。日々精進といったところか
「富岡さん？せっかく一緒の任務なんですから仲良くしましょうよ？」
「俺は鬼を斬りに来ただけだ」
「つれないですね〜」
…なんだが二人だけで話が進んでいて嫉妬心を抱いてしまうな
義勇からもしのぶさんからも、めんどくさい女としか思われないのに…感情の制御は本当に難しいものとなってしまった
「ではここらで分かれましょう。私は西から回ります」
「承知した」
しのぶさんは義勇の返事を聞くと木々を伝って私たちの頭上を飛んでいった
「…じゃあ私は東から。義勇はそのまま直進でお願い」
「嗚呼。……A」
「なに？」
「…死ぬな。お前とはまだ一緒にいたい」
「…このタラシ。でもこの間みたいなヘマはしない。相打ちにすらならないよ」
「気をつけろ」
「えぇ」
ぐん、と右側に曲がると義勇から自然と離れて目の前に迫る木々を避けるように走る
�爐�前とはまだ一緒にいたい��
どこぞのタラシですか本当に。浅草で警官に声をかけられてもおかしくない言葉だ。警棒で殴られるよ？
「……あ、」
立ち止まると目の前には刻まれた鬼殺隊隊士の死体。バラバラとなった顔に見覚えがあった。
柱の私よりも階級が低いくせに悪口しか言わない安全な出世を望んでいた奴。
私からしたら弔う必要すらない
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魑魅魍魎(プロフ) - 作者様…何か勘違いをされているようですよ。こんなに素晴らしいお話を書かれる貴女が神なのであって、私達読者は神からの贈り物をありがたく受け取っているだけですよ (2020年6月7日 13時) (
レス) id: ff6e6e89f9 (このIDを非表示/違反報告)
紗夜菜(プロフ) - 26ページの「富岡さん？せっかく一緒の任務なんですから仲良くしましょうよ？」の「冨」の字が間違ってますよ〜。 (2020年5月19日 8時) (レス) id: feb92a0363 (このIDを非表示/違反報告)
美怜(プロフ) - 紗夜菜さん» 切ないですか！！？その切なさが伝わって作者として一安心してます…！これからどんどん切なくなっちゃって下さいな笑 コメント嬉しいです！本当にありがとございますm(*_ _)m (2020年5月12日 19時) (レス) id: a91e59d2ae (このIDを非表示/違反報告)
紗夜菜(プロフ) - あぁぁ。切な過ぎて泣く．．．これから頑張ってください！ (2020年5月10日 13時) (レス) id: feb92a0363 (このIDを非表示/違反報告)
美怜(プロフ) - ヤルネコさん» すみませんm(*_ _)m コピペして載せているのですが間違えて同じものを載せてしまいましたm(*_ _)m 優しくご指摘ありがとうございます！ (2020年5月7日 20時) (レス) id: a91e59d2ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美怜 | 作成日時：2020年5月5日 21時
