レトルト×1本の薔薇 ページ13
夕方6時から6時30分の間、
「いらっしゃいませ〜」
「どーもです」
少し長髪の茶髪で、マスクをしてロングコートを着ている男性…いつも私がアルバイトをしている花屋さんに来てくれる客がまた来てくれた
どの花がオススメとか、そういう話しかしたことない。当然か
「今日も来てくださったんですね」
「まぁそうやな、ここの花屋気持ちええから」
鼻声の関西弁。特徴的な声が私の耳を擽り、通り抜けていく
「ありがとうございます」
「いいえ〜、じゃあ今日もおすすめのお花教えて貰ってもええ…ですか?」
このお客さんが来て2ヶ月が経った。決まって6時から6時30分の間に来て私におすすめの花を聞いてその花を買っていく。
週に5日間ここでバイトをしているが全ての日にち、この人が来る。不思議なもんだなぁ
なんならストーカーとか思っちゃうけどこんな鼻声な人がストーカーか?ってね笑
「今日はそうですね…あ、お客様。いつもどなたにお花をあげていらっしゃるのでしょうか?」
「あー言ってへんかったな、好きな子にあげてるんですよ。まぁ予定です」
「予定?…好きな人ですか…じゃあ、」
一輪の花を持ってお客さんの前に差し出す
「今日は無難に赤色の薔薇など…どうでしょうか?花言葉は本数にもよりますが「一目惚れ」とか「愛しています」とかですよ」
「あー、一目惚れって何本だと言うんですか?」
お、この人一目惚れだったんだ
「一本ですね」
「じゃあ薔薇一本ください」
「はい、少々お待ちください」
赤色の薔薇を1本取りだし下の方の茎を切りアルミで包み混むとオシャレな用紙でラッピングを施した
「ではどうぞ」
そっと彼に薔薇を差し出した
「あ、ありがと。……今もらったばかりやけど、この薔薇受け取ってくれへん?」
「え?」
「一目惚れ、です」
「…お客さん、そういう不意打ちは苦手です」
私はお客さんを見ながら一輪の薔薇を受け取った
こういう展開が現実で起こるなんて思いもしなかった
────
更新サボりすみません…
また亀更新ですがお願いしますm(*_ _)m
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美怜(プロフ) - 幻想乙女さん» うっしー拗ねてました( ˙-˙ ) (2019年9月9日 7時) (レス) id: a91e59d2ae (このIDを非表示/違反報告)
幻想乙女(プロフ) - お久しぶりです!!!アァァァ(泣)うっしーかわいい、、、!!!!! (2019年9月5日 21時) (レス) id: 0abfbcf547 (このIDを非表示/違反報告)
美怜(プロフ) - FEAReさん» ありがとうございます!こんな先生現実にいたらいいですよね!かっこいい顔限定で!……本当の現実なら訴えますよねだいたいおじさん先生しかいないので笑 (2019年7月31日 18時) (レス) id: a91e59d2ae (このIDを非表示/違反報告)
美怜(プロフ) - DtnmAsrさん» 生きておりまああああああああああああす!!!!ご安心くださあああああああいい!!!ただ少し小説を書く気力が残っておりませえええええんのです!!!本当に待ってくださっていることは伝わりました…!一刻も早くその気力を戻したいと思っていますので…はい() (2019年7月31日 18時) (レス) id: a91e59d2ae (このIDを非表示/違反報告)
FEARe(プロフ) - うぁ…めちゃくちゃ好きです…!!フジ先生かっこいいです!!! (2019年7月31日 17時) (レス) id: 9092e92cf2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美怜 | 作成日時:2019年6月29日 10時