【怪盗キッド】愛の予告状【名探偵コナン】 (ページ12)

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予告状１０ページ12

まぁ…ね、キッドのモノクルをその時、手に持っていたけどメディアはそれどころじゃなく、気づかれなくてよかったよ
　
　
　
　
「キッドのモノクル…か」
　
　
　
　
　
　
ベランダで独り言を発しながらキッドのモノクルを瞳のそばに持ってきて、モノクルの外の世界を見てみる
　
　
　
　
モノクルの外側ってこうやって見えるんだ
　
　
　
　
もう少し見えずらいと勝手に思っていたが案外見えやすそう。てか見えずらかったら解怪盗どころじゃないか
　
　
　
　
ふっ、と笑いがこぼれた
　
　
　
　
　
　
？「なにか楽しいことでもありましたか？」
　
　
　
　
　
　
「えっ、」
　
　
　
　
　
　
モノクル越しで鳩のようにやってきた怪盗は私に微笑んだ
　
　
　
　
　
　
「…私の家、特定してたのね」
　
　
　
　
　
　
キッド「えぇ、好きな人の家を知るのは当然のことですから」
　
　
　
　
　
　
それじゃあお前、ストーカーじゃねぇか
　
　
　
　
　
　
キッド「そのモノクル、返してはくれませんか？」
　
　
　
　
　
　
「ほーん、モノクルしてないんだ」
　
　
　
　
　
　
今のキッドはモノクルはしておらず、顔が良く見えていた
　
　
　
　
と言ってもシルクハットで見えずらいと言えば見えずらいが
　
　
　
　
　
　
キッド「それは私にとって、とても大切ものなんですよ、Aさん」
　
　
　
　
　
　
自分の名前を呼ばれて少しビクッ、と反応する
　
　
　
　
　
　
「…さぁ、返すかは私の気分によるな」
　
　
　
　
　
　
キッド「…わがままなお嬢さんだ」
　
　
　
　
　
　
「わがままで結構」
　
　
　
　
　
　
どうする？素直に返すのより何かしてから返したい。
　
　
　
　
……あ、いいこと思いついた
　
　
　
　
　
　
「返してあげるよ、モノクル」
　
　
　
　
　
　
キッド「…本当ですか？」
　
　
　
　
　
　
「うん、返してあげる」
　
　
　
　
　
　
今まで手すりにしゃがんで立っていたキッドは、ベランダの足場に着地するとモノクルに手を伸ばした＿＿
　
　
　
　
私は右手で掴んでいるモノクルに力を込め、
　
　
反対の左手を素早く彼のシルクハットに伸ばした
　
　
　
　
　
　
ばーか