甘さ加減��４７ ページ49
「あの日の涙は確かに甘かった。その人の言ってることが理解出来たんだ」
「ほんとに、？」
「本当に」
「嘘ついてるんじゃなくて？そんな嘘ならいらなよ？」
「嘘じゃないよ、だってあの涙は甘かった。それは今でも鮮明に覚えてるから」
私と同じくあの感覚を覚えてるんだ
「Aの言ってること、今なら全部わかる」
「涙の味と香りが、とても甘かったこと」
「Aがそれで馬鹿にされてたことが、今思うととても腹立たしい」
「そしていつの日かTmitterでA呟いていたよね、涙の甘い味と香りって」
「た、確かに呟いた」
「なんかね……点と点だったものが線になって全部わかった気がする」
「涙が甘いの、恋のせいだって」
やっぱり恋なんだ、玄師も、思ったんだ
「A、Aはどうだった？甘かったんだよね？」
「甘かったよ、とても、とっても」
「ふふっ、」
玄師は怪しく笑った
それと同時に心がキュンとした
やっぱり、
「俺とA、両思いだった」
「ふふっ、ははっ、」
私の瞳からしょっぱい……いや、甘い涙が溢れてきた
今までこんなに涙を流したことがないぐらいに
「…泣かないで？」
玄師の方を見ると少し困ってるようだった
私だって困るよ、こんな甘い涙が出てくるなんて
少しすると玄師の細い人差し指が私の涙袋に触れ、それを舐めた
「甘い香りするし、やっぱり味も甘い」
「玄師、私、」
「俺から言わせて」
玄師は深呼吸をすると真剣な眼差しで私を見た
「君のことを傷つけてしまったけど、これから幸せにします」
「俺と付き合ってください」
そして彼の手にはケースがあってそのケースを開けてみると、
ピンク色で、雫の形をしたネックレスが入っていた
.end.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 107人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
怜 - 幸せな時間をありがとうございます (2022年11月1日 23時) (
レス) @page50 id: 4fbcb5baed (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - 初めまして。米津さんが好きなので、読みに来ました。感動です！！私は、3月10日の幕張公演当たって参戦しました！ほんとにやばかった！また行きたい (2019年3月17日 14時) (レス) id: 263b1e381e (このIDを非表示/違反報告)
華ノ子(プロフ) - さいっこうに面白かったです！キヨとレトさんのも絶対読みます！がんばって！ (2018年11月25日 16時) (レス) id: ed7dadd27f (このIDを非表示/違反報告)
真龍(プロフ) - 最高でやばいよ興奮状態だよ、、更新頑張って！ (2018年11月24日 23時) (レス) id: cad0db13a6 (このIDを非表示/違反報告)
美怜(プロフ) - Alice/今でもあなたは私の光さん» 色んなところにコメントありがとうございます！とてもやる気が出てヒートアップします！o(｀ω´ )o (2018年10月20日 23時) (レス) id: a91e59d2ae (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：美怜 | 作成日時：2018年10月19日 23時
