アネモネ＊２ ページ4
「ねぇ」
そう話しかけてきたのは男の子で少し心外だった
「…なに」
当時の私は人との接し方なんてあまりわかってなくて、冷たく返していた
？「僕達、似たもの同士じゃない？」
「……は？」
？「なんか、少し外れたところにいる人…みたいな」
「…まぁ当たりっちゃ当たりじゃないの」
？「やっぱり」
初めて会って話す内容が、私たちは少しみんなと違うってことかよ
心の中で突っ込んだ
？「僕、米津玄師」
「よ、よね……？」
「よねづ、けんし。漢字も難しいってみんなからよく言われる。ほら」
近くにあった紙とペンで米津くんが自分の名前を書くと、私に見せてくれた
「へぇ……すごい漢字だね」
「うん、よく言われる。ねぇ、名前は？」
「星宮A、特にひねりのある漢字はないよ」
「いい名前だね」
「それは米津くんもでしょ」
それから3年…高校に進んだ私達は同じ高校でまた生活を始めた
その頃にはすっかり打ち明けてて、お互い名前で呼ぶ仲になっていた
ある日、いつも通り昼ごはんを食べるために屋上に行った
玄師が待ってるだろうから
扉を開けると相変わらず前髪の長い玄師が座って私を待っていた
「ごめん、待たせたね」
「全然、さっき来たところ」
別々のクラスになってしまって、会えるのが昼食の時間しかほぼない
だから私たちはこうやって毎日屋上でお互いを待ってるんだ
「ねぇA」
「どうしたの」
今日も自分で作った弁当を広げて何から食べようかくだらないことを考える
「僕、好きなんだ」
「何が？」
「Aのことが」
「……え、」
私は誤って箸を落としてしまった
「僕、Aのことが好き。この気持ち、ほんとなんだ」
「……よろしくお願いします」
数十年間生きてきた中での初恋。私は嬉しかった。
私は箸を拾いながら俯いて返事をした
それから高校三年の卒業までは順調だったんだ
そう、卒業までは
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美怜(プロフ) - 元レミラチャンネルさん» ありがとうございます！どんどん更新しますわぁ〜 (2018年10月8日 15時) (
レス) id: a91e59d2ae (このIDを非表示/違反報告)
元レミラチャンネル(プロフ) - 続ききになりすぎぃ！ (2018年10月7日 16時) (レス) id: cb6c4789c3 (このIDを非表示/違反報告)
美怜(プロフ) - まねきねこさん» 世の中佐藤さんが多くて何となく佐藤さんになってしまいます笑 ほかの苗字になると覚えずらいのも多々あるので……。やっぱり佐藤が1番！笑 いつも作品を読んで頂いてありがとうございます！ (2018年10月3日 22時) (レス) id: a91e59d2ae (このIDを非表示/違反報告)
まねきねこ(プロフ) - 面白かったです！こちらも読ませていただきます！どうでもいいですけど敵キャラに佐藤さん多いですねｗ (2018年10月3日 19時) (レス) id: 5eafd486d4 (このIDを非表示/違反報告)
美怜(プロフ) - ユウナさん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2018年10月3日 7時) (レス) id: a91e59d2ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美怜 | 作成日時：2018年9月22日 19時
