JW短編集虹色×緑 (ページ21)

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赤side

赤「お邪魔しま～す」

いらっしゃいと満面の笑顔で迎えてくれる神ちゃん。
こんなに可愛い人が俺の恋人なんて夢じゃないだろうか

部屋の扉を開けた瞬間に立ち込める優しいクリームソースの匂いに、緊張で忘れてた空腹感が呼び起こされる。

緑「クリームソース嫌いやない…？」

赤「ううん！めっちゃ好き！！！ほんまに神ちゃん料理作るの上手やなぁ。」

緑「ほんま？良かったぁ。今日特に寒いから温かいものが良いかなって思って…」

美味しいか分からへんけど、、なんて言いながら遠慮がちに出された皿には、レストランにも勝るとも劣らない程の、いやそれ以上に美味しそうなクリームシチューがほわほわと湯気を立たせていた。

赤「いただきます！！」

一口頬張ると、トロっと甘いソースが口の中に広がり、さっきまで感じていた緊張がスルスルと溶けていく。

赤「…めっちゃ美味しい！！」

緑「んふふ、ありがと。」

赤「こんな美味しい料理が仕事から帰ってきてあったら幸せやろうなぁ。」

緑「そんならいつでも来ればええやん」

赤「えっ」

緑「えっ？」

神ちゃんって照れ屋さんなくせにこういう事はさらっと言っちゃうんだから毎回心臓に悪い。
まあ、あっちはなんも思わないでいったんやろうけど！！

てかさっきからご飯食べながら話してるだけで全然相談とかなくないか？

家に呼んだ目的はダンスの相談じゃなかったん…？

でもそれ以外に神ちゃんがわざわざ俺を家に誘う理由なんて思いつかへんし、、

赤「あの、神ちゃん俺になんか用あるんやないの？」

緑「っ…！///えっと、あの、、」

急に肩をビクッと揺らして顔を赤らめる神ちゃん。

えっと、えっとなんて言いながらモジモジしてる姿めちゃくちゃ可愛い…じゃなくて！！
え、俺なんか変な事言ったっけ？

もしかして、言いにくい相談だったりするとか…？

赤「あの神ちゃ」緑「し、しげもう遅いし今日泊まっていきや！！服とか俺の貸すし！！」

ん？んん？？お泊まり？？？
それって、神ちゃんの家に俺が1晩泊まるってこと、、？

赤「い、いいん？」

緑「ぜっ、全然ええで！！ほらお風呂入っておいでや！さっき沸いたばっかやでっ！！」

赤「あっ、ちょ、！」

急かすように背中を押されながら、浴室へとされるがままに連れてかれる。

さっきから頬を赤らめて、何故か焦ってるような神ちゃんの行動が俺には全く読めずにいた。

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