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拾玖話 ページ22

無限城に戻り、累の今の状況を無惨様に報告した。無惨様は時折で良いので任務を続けよ、と言われた。
稽古をしてもらおうと思ったのだが、黒死牟がいないので、昼間の暇つぶしとして久々に人間の街に来た。
街はとても賑やかで、今日はその街のお祭りのようだったので人混みが酷い。



人間が多すぎる…



相変わらず、人酔いに弱かった。
人混みに流されながら、道脇に並ぶ屋台を見ていると、あるものに目が入る。



「よぉ、嬢ちゃん!どうだい、お面はいるかね?」



お面屋だった。ひょっとこや福笑いのお面があるが、私は指をさして言った。



『すみません。その鬼のお面を下さい』



「あいよ!」



鬼側であるということを示すためにも丁度良いだろうと思い、鬼のお面を買う。
その後もまた流されていると、今度は服屋に辿り着き、興味本位で入ってみることに。そこで、外套(マント)という羽織物が気に入った。それを買うと、その場で羽織り、またブラブラと歩き始めた。






もう陽が暮れ始め、そろそろ那田蜘蛛山へ行こうとした時だった。



「あれぇ?嬢ちゃん、一人でなにしてるのかな?」



「よく見りゃ、別嬪じゃねぇか!なぁ、俺たちと付き合わねぇか?」



「俺たちと居りゃ、楽しいぜぇ」



酒臭い男たちに絡まれたのだ。
関わりたくもないので、その場を後にしようとする。



「おいおい、待てよ。無視すんなって」



男の手が私の肩に触れた。





−おい!もっとこっちに来んかい!



−嫌だ!誰か…いやぁああ!!



あの記憶が蘇る。酒臭いあの男たちによる忌まわしきあの記憶を__



「グヘェッ!?」



気が付いたら、私の足は男の顔を蹴り飛ばしていた。



「お、おい!?何しやがるテメェ!」



『……に…るな……』



「はぁ?なんて言ってんのか聞こえねぇよ?」



『図に乗るなって言ってんだよッ!!』



だから、嫌いなんだよ!人間なんて!



もうこの場にもいるのが嫌で、私はその場から逃げた。もちろん、仲間を蹴り倒した犯人を許すはずもなく、その後ろを追いかけて来た。



いっつもそうだ。私は、あんな人間ばかりに…



もう、辛くて涙が出そうになる。







「こっちだ!」



『え…?』



突然、誰かに手を引かれた。
その手の主は木箱を背負った少年だった。

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美穂(プロフ) - 終わってしまって寂しいです (2022年8月19日 22時) (レス) @page33 id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - 面白いです! (2019年11月6日 7時) (レス) id: f675202b80 (このIDを非表示/違反報告)
mayumi(プロフ) - この後、夢主ちゃんは鬼側即ち鬼殺隊の敵になるという事・・・。無限列車で煉獄は上弦の参に致命傷を負わされ、最後は夢主ちゃんに止めを刺されるシーン見たいですね。勿論柱達にも非業の最後もです。 (2019年10月19日 22時) (レス) id: 58f715f8f9 (このIDを非表示/違反報告)
シレア(プロフ) - 結婚しましょ((殴 あまりにも好きすぎて本音が出ちゃいました・・・け、結婚を前提にお付き合いしましょう!うん!それが良いです!(ダメです)語彙力が無いのでこのくらいしか言えないんですけど・・・作品鬼がかってて大好き過ぎるんです!頑張って下さい! (2019年9月23日 14時) (レス) id: 89e5ec03ad (このIDを非表示/違反報告)
五十嵐 夏目(プロフ) - 大好きです((( (2019年9月22日 23時) (レス) id: d58669ce2c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユラン | 作成日時:2019年9月21日 18時

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