彼女はアスリート (ページ27)

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Side 脇

珍しく可愛い事を言うAからぬいぐるみを取り、レジに向かった

そしたら“社長さん達にお菓子買ってくるね”と少し離れたコーナーに向かって行った

脇:さっきのお店の出口におるけん

A:ほーい

待ち合わせ場所をLINEし、少し待っていると、多めの荷物を持って走ってきた

脇「多くない？笑」

『社長さん、ふぉいくん、銀太くん、まるくん、チバニャンと、将人とA」

脇「え、俺らの分も買ったと？」

『だって、入れ物が可愛かったんやもん』

入れ物の缶を大事な物入れにすると宣言していたAから荷物を奪い、ぬいぐるみを持たせて手を繋いで駐車場に向かった

運良く帰りは雨が止んでいた

車に乗り込み発車しようとす直前に

『待って、将人これ！』

と行って耳を渡してきた

脇「え、今？てかやっぱり耳が良かったと？」

『将人が！耳が良かったんやろ？』

脇「え、A結構眺めとったやん！」

『何が似合うか選んどったの笑その前に将人が耳を見つけた後に、あまりにも残念そうな顔で目をそらしとったから笑』

俺が本当はお揃いの耳が良かったのを見抜かれていた

そういうところは鋭いなと思いながら受け取った

『ディズニーではできんかったから帰り道だけでもつけようや笑』

脇「ありっちゃん笑」

そう言って2人で耳をつけて帰路についた

恥ずかしかったが、嬉しさが勝っていた

そろそろ家に着く時に隣を見ると、Aだけお酒を飲んでたせいか、初めてのディズニーシーにはしゃぎすぎたせいか、気づけば助手席で寝ていた