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Side 社長
『ヤドカリ状態なんです。で、今日泊まる予定だった子の家の近くで待ってたんですけど、その子、男遊びするタイプの子で。私との予定忘れて、街で男ひっかけて連れて帰ってきちゃったんです』
社「あ〜クリスマスイブやもんね」
『その連絡が入った時には終電に間に合わなくて。それでお金もないので途方にくれてる時にあなたから声をかけられました』
社「じゃあ何時間待ちよったと?」
『3時間は越してましたね。途中でスマホの充電も無くなっちゃってわかんないですけど笑』
社「笑じゃねーよ笑 てか、名前まだやったね。俺、木元。DJ社長って名前で活動しよるんよ。君は?」
『Aって言います』
Aはプロを目指して頑張ってるらしい
でも大学卒業間近なのに、遊んだり卒業旅行も行かずにバイト三昧の生活
おまけに家なし宿なし
社「アスリートも大変やね〜」
『プロってほんとにどうやったらなれるんやろ』
社「学生日本一でもなれんと?」
『私、この競技じゃチビなんです。その分技術でカバーできるように努力して、ちゃんと成績出してきたつもりなんですけどね笑』
なんて言いながら少し悲しそうな表情をするA
気になったから少し意地悪な質問をしてみた
社「でもその学歴あったらいいとこ就職できるやろ?」
『でも夢追いかけたいんです。やっと手の届く目標になってきたところなので』
さっきまでの暗い表情とは裏腹に、目を輝かせて言い切ったAがすごくかっこ良く見えた
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さ - オリフラ外してください (2019年12月17日 10時) (レス) id: bf8e986980 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:コロ | 作成日時:2019年12月16日 22時