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あなたside
見覚えのある天井。
木枠で造られた家
遠くから聞こえるあいつの声。
『おいっ!まだか!』
やっとあの声から逃げれたはずなのに、
なんで戻ってきてんの。
足音が徐々に近づいてくる、
ドンドンドンドンッ
逃げなきゃ、
でも体が動かない。
助けて、助けて、
嫌!!!…………
.
「っは……はぁ、」
ここは、私の家?
夢だったの、?
飛び上がったせいで頭が少し痛い。
何が起きた?
そんなこと思いながら横を見ると
茶色い物を箸で掴んだままの人、
口が空いてる人、
お茶をこぼしてる人、
まぁみんな目を丸くしてる。
神『……Aちゃん、起きたんや』
「は、はい。」
濱『一緒にご飯食べよ!』
「すみません、食欲無いです。」
濱『まぁしゃーないよなw』
「あの、私ってどうやってここまで来たんですか?」
W『え?』
「覚えてなくて、」
淳『飯終わったらゆっくり話そや』
「……分かりました」
そう話してから、
皆さんいそいでご飯をかきこんでいた
……そんなに急がなくても逃げないよ、
帰る場所ここしかないんだし。
ほら、小瀧さん喉に詰まらせてる。
そんなことを横目に
片付けが着々と進んでいった。
照『おし、こっち終わったで』
淳『机も終わった』
神『じゃあ、話す?Aちゃんは大丈夫?』
「はい、大丈夫です。」
重『では…最初にAと話した照史から』
照『了解です!』
「楽な姿勢で大丈夫ですよ。正座はちょっと」
神『あぁせやな、ごめんごめん』
.
あれを見てからの記憶が無い私に
帰ってきてから起きたことを
桐山さんがゆっくり話し始めた。
ほんとに覚えていない。
ただ、あいつがいた事は鮮明に覚えている
目を閉じても瞼の裏にこべり着いて離れない。
そこから私に何があったの、
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作者名:どりあんしか勝たん | 作成日時:2020年12月8日 22時