笑顔とは…… (ページ23)

今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:2,373 hit

．ページ23

あなたside

｢なんですか。｣

神『あ～えっと、』

｢用がないなら帰りたいんですが｣

重『はーい！！この後予定ある？』

｢……ないですが｣

望『じゃあ丁度ええやん！』

流『話しよや』

…………嫌な予感がする

．

あれから3分、

時間経つのが遅すぎる

クラスの中には既に私とその他4人しかいなかった。

さっきから

『好きな食べ物は～？』

とか

『誕生日いつなん？』

とか、それはもうどうでもいい内容ばっか。

早く終わらないかな、なんて思ったのがバカな考えだった。

照『お待たせー！！ﾊｧﾊｧ、ダッシュしんど』

濱『3階から5階とかキツすぎやろww』

淳『ちょっ置いてかんといてや』

重『おつかれw』

照『あー！！この子が例の子？』

小瀧より馴れ馴れしい。

しかもこの笑い声どっかで聞いたことある…

淳『やっと会えたわ』

唇やば。

でもこの人雰囲気が怖い。

濱『ほんまに美人さんやん』

なで肩が酷い。

綺麗に笑う人だな。

神『この子が、Aちゃんです』

照『俺、桐山照史。2年デース』

淳『中間淳太。』

濱『はまだたくぁ、濱田崇裕ですw』

重『自分の名前で噛むなやwww』

『wwww』

……で？自己紹介して何になんの？

あ、例のこと四銃士に伝えなきゃね。

｢あの。先輩方がどなたかは存じ上げませんが、四銃士に話があります。｣

照『よ、四銃士？』

｢あなた方はみんなのものなんですって。私から喋りかけてる訳じゃないのですが周りから見たら馴れ馴れしいらしいので、｣

神『ちょっ、ちょっと待って何の話？』

｢四銃士と呼んでいる方々から聞いた話です。｣

望『誰やねん』

｢言っても何にもならないので言いません｣

重『それぐらいええやんか』

｢プライバシーに関わるので。｣

流『なんかやられたん？』

望『まじで！？』

｢一言もそんなこと言ってないですが。というかやられたとしてもあなた方に言って何になるんですか？｣

神『またAちゃんが壊れてまう』

｢…………また。｣

そんな言葉を発した神山さんは

ハッとした顔をしていた。

なんか知ってんだろうな、

｢私の何を知ってるんですか？｣

淳『父親がヤクザで母親は既に亡くなってる』

｢……｣

淳『横浜から逃げてきたんやろ？』

やっぱりこの人怖い。

えぐられてるみたいな感覚になる

私は何も発せられなかった。