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俺たち3人はみんな性格が違った。というか、俺だけが違ったって言った方が正しいのかもしんないけど。Aもスニョンも、まるで人気者の手本みたいな奴らだったから。
人気者は人気者なりに苦労をしているんだろうけど、その苦労を理解してやりたいとは思わねぇ。とりあえずこいつらの人気が、気に入らなかったのだけは確かだった。
HS「何か言った？」
WZ「別に」
HS「なあジフナ。俺、おまえのことも好きだよ」
WZ「なに急に。キモいんだけど」
HS「も〜なんですぐそういう事言うかな？」
WZ「おまえが変な事言うからだろ」
その人気者同士が付き合ったことを知ったのか、騒ぎ始める同級生に久しぶりに嫌悪を感じた。
こいつらの人気はこの先もきっと続いていくものなんだろうけど。人気者同士のカップルなんて、周りからチヤホヤされるのも気に入らない。
HS「Aってさ、いつまで経っても人気者だよね」
WZ「おまえもじゃん」
HS「そんなことないよ。俺なんて、全然」
WZ「まあ、どうでもいいけど」
謙遜か、それとも単に鈍いだけなのか。呆れて苦笑を浮かべたら、なんだよ〜とスニョンに肘でつつかれた。
WZ「まあ、Aと仲良くな」
HS「え？ああ、うん。ありがとう」
そして同級生に呼ばれてその輪に入って行くスニョン。並んだ2人を見ながら、きっとああいうのを美男美女のカップルって言うんだろうな、なんて思って鼻で笑った。
WZ「……」
大人しくAを渡す気もないし、スニョンにひとり占めされるのも面白くない。
Aは俺の。もうあいつの身体は、俺を覚えてしまっただろうから。
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作者名：緋夏
| 作成日時：2020年3月27日 15時
