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WZ「おまえにも似合ってるけど」
「…ジフナのそう言うところが好き。たまんない」
WZ「じゃあもっと俺に溺れたら？」
「息が出来なくなりそう」
Aの腕を引いて立場を逆転させれば、Aは潤んだ瞳で俺を見上げる。その顔が、たまらなく好きだった。何度見ても興奮して、俺のことしか考えられないほどめちゃくちゃにしてやりたくなるんだよ。
WZ「そしたら…俺と一緒に死ぬ？」
「ジフナと一緒なら、それもいいね」
WZ「…口開けて、舌出して」
「ん…」
WZ「は…えろ、」
スニョンを裏切っている俺たちは、多少の罪悪感さえも快楽に変えて…また身体を重ねた。
Aがシャワーを浴びてる間、何度か鳴ったスマホ。その画面にスニョアと表示されるたびに優越感に浸る俺って、結構性格が悪いんだということに気付いた。
「へえー。ジフナって人のスマホ勝手に見るタイプなんだ？」
シャワーから上がったAが、自分のスマホをいじっている俺を見てそう言った。
WZ「つうか、パスワード掛けとけって」
「スニョアは人のスマホ見ないもん。誰かさんと違って」
WZ「じゃあ試しに俺らの写真、アルバムに入れてみる？」
「…ジフナって性格変わった？」
WZ「昔からこんなんだけど。隠してただけで」
Aは本当にスマホには興味が無いのか、それとも見られたくないものはないのか。俺からスマホを取り上げることはなくて。
何となくスニョンとのやり取りを開いたら、あいつの顔が浮かびそうなほどわかりやすい文面に吐き気がした。
WZ「スニョアと毎日連絡取ってんだ？」
「スニョアは誰かさんと違ってマメなんですー」
WZ「あっそ」
そう言って笑ったAの手を引っ張ってベッドに押し倒す。まだわずかに濡れた髪から俺と同じ匂いがして気持ちが高ぶった。
WZ「スニョアの事、もう捨てたら？」
「……」
WZ「俺だけいればいいんじゃねえの？」
「いつからそんなに独占欲の塊になったの？」
WZ「だから、昔からだって」
Aの前では見せなかっただけ。いつもスニョンに嫉妬して、自分のプライドを守るためにAに興味ない振りをして。自分に嘘をついて、引き返せなくなっていた。
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作者名：緋夏
| 作成日時：2020年3月27日 15時
