黒紅 ページ9
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KAZUMA side
翌日夕刻、次の仕事を遂行するべく、俺たちはとあるパーティ会場に居た。
もちろん、俺たちは招かれざる客。
お嬢はと言うと、"病弱な父親の代わりに出席したご令嬢"を演じている最中である。
YA 「 このタイミングでよくもまぁ、こんな大金の動くパーティを…お偉いさんの考えることはわかんねぇなぁ。」
「 まぁ、このタイミングだからこそ…って言うのもあるんじゃないですかね。」
YAMASHOさんの何気ない呟きに答えたのはITSUKI。俺たちの組織でも高い機動力を持ち、端正なルックスから潜入を任されることも多い。
「 で、いつになったら行動して良いわけ?お嬢からのGOサインはまだなのかよ???」
不満を漏らしているのはSHOHEI。この組織No. 1の機動力を持っている。が、好戦的過ぎるのがたまに傷。
TA 「 まぁまぁ、もう少し待ってくださいよ。もうすぐ例のオークションが始まります。予定通りならあと数十分のうちに決行できます。」
今回の俺たちの仕事も、とある企業の社長の誘拐。
正直、もっと簡単にできる方法もある。
それでも、この"会場"を選んだのは、"話題性"が重要だから。
俺たちは、ただの
_._.___.
A「 こちらA、オークションが始まったわ。本日の目玉はこの次、みんな宜しくね。」
「「『 了解。』」」
_____ さぁ、俺たちの"正義"を、始めよう。
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作者名:m. | 作成日時:2022年11月17日 16時